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チェンマイで髪を切る。夢が現実に・・・

『海外で働きたい。』
21歳の頃、東京で働いていた時そう思ってワーキングホリデーの資料を取り寄せたことがありました。

でも、その頃の私は何もかも未熟で、
「英語が話せない」とか、
「カットに自信がない」とか。。。
できない理由を並べて行かなかった。
今より断然失うものがなかった20代。自分のことだけ考えて行動できたはずなのに、ただただ怖くて行動できなかった。

あれから15年。結婚し、子供が産まれ、美容室を開業し、子育てと仕事で忙しい日々。理想とするものを手に入れ、周りから見たら順風満帆。

でも、いつの日かルーティン化した毎日に心が壊れた。自分の心に蓋をし、耳を傾けなかったからだ。
「母親として」
「妻として」
「子育て中は自分のことできなくて当たり前」
「経営を軌道に乗せなければ」
頭の中は、仕事と子供ことばかりで、「こうあるべき」という思考に。

心が壊れて、初めて自分の心と向き合うことに。
深く深く、自分の心に耳を傾けた時、
本気で【死】について意識しました。

「もし、自分の寿命があと3ヶ月だったら?」

よく、映画や自己啓発の本で出てくるようなワード。
それを自分の人生に置き換えて、初めて考えてみた。

もし、あと少ししか健康な体では生きられないと分かったら、今の生活をこのまま続けたいのか・・・。

答えはNOでした。

私の心の中に出てきた答えは、
「海外で働いてみたい」
「日本人以外の髪を切ってみたい」
「まだ見たことのない世界を見てみたい」

理想とするものがはっきりと明確に見えたのです。

そんなことを思っていた2年前。
そして今日、遂にその夢がチェンマイで叶いました。

もしかしたらチャンスがあるかも!?
と、どこかで期待しながら今回のチェンマイ移住は、念の為にハサミを持っていきました。

“ハサミ3つとコーム1つ”

「手に職があればどこでも働ける」ってよく言うけど、本当にそうだった。
鏡もアイロンも何もいらない。足りないものは現地で調達して、どんな空間でも美容室になる。

夢が叶った瞬間は何気ない会話の中から。
マッサージスクールに通っていたところの先生との会話で、

先生「日本の技術は素晴らしいよね。」
私「美容室はいつも決まった所に行ってるの?」
先生「転々としてる。タイではスタイルとか無く真っ直ぐ切られる」
私「えー。そうなんだ。日本で切ったことある?」
先生「日本には何回も言ってるけど、値段が高そうで怖くて行けない」
私「ハサミ持ってきてるけど、髪切らせてもらえないかな?」
先生「え・・・いいの!?ヤッタァー!!」

そんな感じて、20代の時にできなかった夢が15年越しに叶った瞬間だった。
周りから見たら小さな一歩。でも、私にとってはとーっても大きな一歩。

タイ古式マッサージSchoolのNapa先生

その日私は3人の髪を切りました。
終わった後、「私は日本人みたい」ってとっても喜んでいた。
レイヤーの技術。すいて軽くする髪型にとっても感動し、嬉しさが私にも伝わってきた。

この瞬間、言語を超えてハートで繋がる感覚。
音楽やアートと同じ、フィーリング。
相手の嬉しさや喜びが全身で伝わってきました。

チネイザンの先生Beam先生

日本人の技術は素晴らしい。
海外にきて、色んな場面でそう感じます。

それは美容師だけでなく、料理や接客、保育園の先生たちの工作のクオリティー、小学校の先生の生徒への関わり方。
自分の時間を削ってやってきてるからこその技術だと思います。

私も、体を壊すまで頑張ってきたからこそ、自信を持てる技術が身につきました。

日本人のカットの技術は世界で評価される技術。
(評価とは、自分の生み出したもので人を感動させることだと思う)
やってきて、頑張ってきて良かったぁと心から思う瞬間でした。

でも・・・
心が壊れるまで頑張る時代はもぅ終わりました。
地の時代から風の時代へ移行した今。
継続力や忍耐力より大事な力
それは・・・、
動く力。

【行動力】

移動して変化させる力です。
守るものも多く、動くことが困難な30代〜40代。
自分のやりたいことを優先すると言うことは自己中心的なことなのか?と、ネガティブな感情と戦った時期もありました。
私はその度に、「健康」と「死」を比較対象に邪魔する思考と戦いました。

移動するということはお金も使います。
先の不安は大体がお金です。
でも、コロナで3週間休んだ時もなんとかなりました。
心が壊れて6ヶ月仕事を休み休養をとりました。ドクターストップです。
自営業は休養しても保険も労災も保証はありません。それでもなんとかなりました。

お金と時間はなんとかなるものです。
でも、健康だけはどうにもなりません。
人間の体は、年齢とともに老いていきます。ある意味みんな平等です。

だからこそ、健康なうちに経験や体験にお金と時間を使おうと決めました。
決めたから動けました。
動いたら、35歳にして夢ができました。
夢を実現させるために歩き始めました。
ゆっくりと。今度は体を壊さないように。自分のキャパを超えないように。

今までの蓄積されたこうあるべきの思考を捨てながら、心や人間関係の断捨離をしながら、嫌いなこと、苦手なことはやらないと自分に許可を出し、人生の舵を大きく変更させました。

そしたら、37歳で「海外で日本人以外の髪を切る」という夢が叶いました。

Before
After
Before
Bfter


Before
After

髪を切った後のこの笑顔。だから美容師やめられないww

子供がいても、時間がなくても、お金が無くても、責任ある仕事をしていても、行動することは誰もができます。
ただ最初の一歩が怖いだけ。保証が何もないから。
でも、大丈夫です。失敗しても死にません。
自分の中で落ち込むだけですww
大事なことは、とりあえずやってみる。行ってみる。聞いてみる。喋ってみる。小さな小さな行動からスタートさせてみること。

30代〜40代の皆さん!
健康なうちにやりたいことやりましょう!
やりたいことが分からない人は、日常を少し変化させてみましょう。そしたら何かが変わるかも!?

そして、もう一つ大事なことは健康でいるためのセルフケア。
・運動
・食事
・体を温める
女性はホルモンバランス整える。
20代の時とは細胞も代謝も違います。
一度立ち止まり今の自分の体を知りましょう。

体温が上がるとネガティブ感情が薄くなり行動する思考が作られます。

余談ですが・・・

夢が叶った日の夜、ホテルの部屋で久しぶりにタイのビールを飲みながら
どん底に落ちていた時期に聴いていた音楽を聴いて子供の前で、いっぱい泣きましたw w
2年前、辛くて苦しくて聴きながら毎日泣いていた曲。音楽を聴いてなんとか精神を保ち生きる意味を探していました。
でも今日は、「生きてて良かったー。ありがとー。幸せだぁー」と思いながら同じ曲で泣きました。
良かったら聴いてみて下さい。

(コロナの時期に作られた曲。ONE OK LOCKのTAKAの行動に勇気もらった一人です)

私の感情は子供達にも伝わり、感受性豊かな娘は踊りだし、息子はワンオクのライブに行ってみたいと。
行きましょう!一緒に!と、また一つ夢ができました。
「家族でワンオクのライブに行く」
楽しみです♩

冷えピタ貼りながらダンシング♩w w

ありがとう、チェンマイ。


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