男はつらいよを見てくれ①

みなさんは「男はつらいよ」という映画シリーズを知っているだろうか。40代以上はお正月映画だったことでおなじみだと思うが、30代までは"名前だけは聞いたことがある"率がたぶん一番じゃないかと思う。

男はつらいよの第1作映画は1969年に公開され、昨年2019年で50周年を迎えた。それに合わせ、主演の渥美清さんが亡くなったことで49作で終わっていた男はつらいよの続編、記念すべき50周年に50作目を作ったのだ。

私は男はつらいよ世代ではないが、日本人として見ておかなければいけないと思い、9月からコツコツと仕事終わりに1本、休日は2〜3本見て昨年末ついに49本を見終わった。面白かった。これは絶対に若者に進めたい。そう思った。だから推薦の記事を書こうと思います。

推薦理由① 昭和が感じられる

昭和生まれは31歳以上、昭和を物心ついてる時代を生きているともなればきっと40代だろう。若い人が体験していない昭和という時代を、この映画を見ると体験できる。昭和の街並み、人となり、生活感…我々は昭和を体験していないはずなのになぜか”懐かしい”のだ。きっと「ALWAYS 三丁目の夕日」を見たときと同じ感覚だろう(そういえば吉岡秀隆は両方出ている)

推薦理由② 車寅次郎という存在

寅さんは異質だ。当時も、現代でも異質な存在である。フーテンの寅こと車寅次郎は、中学校の先生に「芸者の子供」とバカにされ先生を殴り、そのことで親父と大げんかをし家出をした。つまり小卒である。その後約20年ぶりに生まれ故郷・柴又に帰ってきて…が第1作のあらすじである。

家出してからは北海道で師匠を見つけ、テキ屋として生計を立ててきた。祭りがあるところへ出かけては金を稼ぎ、そして次の祭りのある地域へ向かう。現代でいうと反社会勢力である。主題歌でも「どうせおいらはやくざな兄貴」とある。つまり一般社会とは無縁の生活を送ってきた。いっちょまえに就職をし、結婚し、子供を作る。そんな生活とは無縁なのが寅さんである。

だが”生きること”に対して酸いも甘いも体験してきた寅さんだからこそ説得力のある発言もあるし、逆にバカだねぇと思うこともある。それが面白い。せかせかと時間に追われ、仕事に追われ、あくせく働く現代人にとって、寅さんのように生きている人間もいる、寅さんのような考え方もあると知ることができる。

推薦理由③ ヒロインがとにかくかわいい

男はつらいよの見所としてはやはりヒロインの存在は外せない。当時の旬の女優を贅沢に使っている。私のおすすめのヒロインを紹介したいぜひ紹介させてください。

吉永小百合(第9作柴又慕情、第13作寅次郎恋やつれ)

https://youtu.be/sG6FBeCWytw

https://youtu.be/joN7vysGTQ8

とにかくかわいい。ほんとにかわいい。やばい。柴又慕情では女3人旅のうちの一人、恋やつれでは夫をなくした未亡人として登場する。複数回同じ役で登場するのはリリー役の浅丘ルリ子、泉役の後藤久美子、そして歌子役の吉永小百合だけである。それだけ人気だったのだ。好き。

伊藤蘭(第26作寅次郎かもめ歌)

https://youtu.be/B0ycz4el3j8

元キャンディーズである。かわいい。ただ、寅さんとは年が離れすぎてるのでかもめ歌では寅さんはお父さん的な役割で愛情を抱いている。かわいい。とにかくかわいい。

大原麗子(第22作噂の寅次郎、第34作寅次郎真実一路)

https://youtu.be/tmq9MYFz5cs

https://youtu.be/CHA-EEVxIfE

大原麗子も2回出ているが、別人の役で出ている。かわいい。2回も出ちゃう。わかる。かわいいもん。幸薄そうな役がとても似合う。好き。

長くなりました。では、今日はこの辺で御開きということで…

続きは②で

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