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Sugarpractice、縦で撮れば作品はもっと増える、縦を考えよう

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初めましての人もこんにちわ、登山ブログを書いたり山岳写真のWeb記事を書いたりしているRedsugarです。
この記事はSugarpracticeっていうRedsugarがTwitterでやっている365日毎日写真撮影を続けるよという企画の週刊まとめです。
コロナで在宅期間が長引いたし、GWもなくなってちょっと気分転換気味にこの記事を書くことにしました。

今回は2本立て、前回はなんで最近撮って出しばっかりなのか、カメラ内機能で写真を撮影現場で完成させるということに関して書きました。
こちらでは最近よく縦構図を使うようになったので、そのお話をします。

横と縦でどう違いますか、という話があるとしたら個人的には縦のほうが簡単で、縦に切ることによって作品性が高まるものは横よりもたくさんあると思う、というところでしょうか。
被写体が縦だから縦に撮るのではなく、縦に撮ることによって空間や作品性が上がる、というところを景色をみて感じ取り、構図を整えていけるようになるためにも、積極的に縦で撮るのはお勧めしたいです。

とまぁそんな前置きで、今週の撮影分見ていきましょう。
今月はsugarpractice7か月目です。

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撮って出しの記事にも載っている写真が今回も出てきます、今週撮影した写真でTwitterに上げれそうだなと思って選定した写真は200枚くらいなんですけども、150枚くらいは縦でした。
縦がすごく多い最近ですが、縦を使うことによって切り取り方に変化が生まれて、何気ない景色に抱いたイメージがより鮮明にプリミティブになる
ということがあるかなと思います。

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開放で縦、縦にすると当然のことながら線遠近法的な遠近感が強調されます、左下から右上に走る道のようなラインとかがあるとできますよね。
横で撮るよりも、奥行きが発生しやすく、道路があればとりあえず使えたりします。

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横で撮ると雑多なものが入って何を見せたいのかわからなくなる、それは広角を使うからいらないものがたくさん入って主題がわからなくなると同じことです。まず縦にして余分なものが入らないようにしたり、そのうえでズームにしてみる。

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縦で4隅余裕のある空きを作ってあげたり、画面内の明暗の段差を明暗明と作っていったりすると、画面内に余裕が生まれやすかったりします。
上下の明暗の段差などは横で撮影するよりもやりやすいので、意識してやってみると面白い。

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なんてことのない雨水がたまった子汚いバケツ、カメラの絵作り機能を駆使して暗部の青を強調して絵っぽくしつつ。
それ以上に縦どりにして画面を緑と白黒と大きな3ブロックに分けたりということを行うことにより、ただのバケツがなんかありそうなバケツになったのかなと思います。

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朝もやが立ち込める朝の川、横で撮影するとご覧のような感じです、いらないものがたくさん写ってますね。

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ポジションを少し変えて横で撮影してみます、太陽、反射、木といろいろ入っています、ていうかそもそも何が取りたいのかわかりません、いい景色だからとりあえずカメラを向けてみた「景色に撮らされた系」だなと思います。
山でも朝日と山と……と撮ると大体撮らされた系の絶景が生まれます。
今まではそれでもよかったんですけど、誰でもそこにいれば撮影できるものを撮っているという状況に拍車をかけているだけだなと思いました。
それも撮れるし、もっと先の自分っぽいものも撮りたいなと思うじゃないですか、構図がほぼ同じで現像の違いだけとかが自分らしさにつながりますか?って話です。
見えてるもの、ではなく見ているものを考えてみると別の可能性があったりすることもあるんじゃない?っていう。

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というわけで、ここで少し移動して縦にして景色を切り抜いてみましょう。
縦構図にすると右岸の木を切り抜き、空と水面に映る木を主題とすることができました。
切り抜きたいなと思ったタイミングで、縦を試すとこんな感じに撮影ができます、横で撮影したらそのあとすぐに縦で撮影するともっといいものが撮れる、と構図を極めるにも出てきますが、まさにその通りだなと思いました。

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こちらは同じ場所の菜の花、太陽に輝く水滴がついた先端がきれいです。
ですが横で撮影した場合背景の黒っぽい森、空、いろんなものが映ってしまいます。
要素を減らしたいなと思ったらまず縦を試してみましょう。

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縦で撮影するとより菜の花を切り抜くことができました。
でもあんまりよくなってねーな……。

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奥行き感ということでやってみたのがこちら、画面上・中・下の上部にピントを合わせて奥行き感を出します。光が徐々に奥に行くに向かってスポットライトが明るくなるようになっていたので、それをうまく使うには縦がよいという状況でした。
これは被写体が縦なパターンに当てはまるのかなと思います。

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こちら朝もやの川を再度撮影、前回と同じ位置で横で撮影してみます。
画面上部に左側の黒い木、太陽、右側の裸の木、真ん中の川とアイキャッチが散らばっているので、初見の際の視線がどこに落ちるかコントロールできません。
結果見る側からしてみたら気持ちがよくない。

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前回と同じく縦で抜いてみました、アイキャッチは画面右の木に集中するようになりましたが、左側の黒い部分がちょっと重く目が引っ張られます。
やはり前回の立ち位置から見たほうがいいよねとは思いますが、縦で撮ることにより画面内の要素を整理してアイキャッチをわかりやすくすることにより、主題がわかりやすく象徴性が増しました。

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横で厳しい時、縦なら切り取れるなっていうときは縦を即座に試すのがよいです。縦にすることによりこの写真のように左下から右上に向かうカーブが3本、川の左右のキワとフェンスと3本の線を切り抜いたりできます。
結果緑の明暗が左上から段差ができて、画面内が3層に分割されました。

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これも周囲の緑の中から縦に伸びる線だけを切り抜いた感じです、被写体自体が縦ではあるのですが、周囲の中から縦の部分を切り出してこれという感じに。

といった感じで今週撮影した写真の中で縦どりのものを見ながら、つらつらと思ったことを書かせていただきました。
横で撮影した後に縦で撮影して、より主題をプリミティブに切り抜いたり、縦の空間を使うことによってより写真が魅力的に見えたり。
そういうことってざらにあるので、縦どりは積極的にとるのがいいかなと思いました。

登山ブログを書いたり、山で写真を撮っています、登山写真で気が付いた技術をひたすらつぶやきます。