流星群
つけっ放しのテレビで 偶然見かけたニュース
「今夜遅くが見頃です」 “なんとか座流星群”
明日も朝は早いから 起きてはいられないな
「もしかしたら今」 なんて思ってカーテン開けてみた
そういえばあの日の僕らも 探しに行った “しし座流星群”
雲の切れ間を目指して たどり着いた河口近くの海岸で
あの日一生分の流れ星を 僕ら見つけてしまったから
どんなに探したとしても 見つけられないのかもしれないな
窓から見える夜空は 街の灯が強すぎるから
思ってたよりもずっと かすんでしまっていたんだ
それはまるであの日の僕らが 描いて行こうとした 未来二人分
少しずつにじんでぼやけて たどり着けないなんて思いもしないで
あの日一生分の願いごとを 僕ら懸けてしまったから
どんなに願ったとしても 叶えられないのかもしれないな
ボンネットの上で 二人寝転んで 見つけた星を数えあったね
いくつまで数えたか分からなくなって 笑い合ったこと
君はもう忘れてしまったかな
あの日一生分の流れ星を 僕ら見つけてしまったから
どんなに探したとしても 見つけられないのかもしれないな
だから今夜はもう眠ろう 変わらないあの笑顔の君が
夢の中に出てこないこと ただ願うよ
それくらいは叶えてほしいよ
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