中2病妄想世界を今日まで20年続けてきた
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中2病妄想世界を今日まで20年続けてきた

レッズ・エララ神話体系

創作表現物にシビレたオタクは、誰しも学生の頃に「中2病妄想」をするものだと思います。この記事の筆者もその例に漏れず、2000年代の初頭に中2病妄想世界観を立ち上げました。電撃大王やヤングキングアワーズ周辺の漫画やラノベ。葉鍵・型月のノベルゲーム、東方projectといったものに影響されたものです。

「剣士少女と天才黒魔術師が旅をする」とか「凄く強い吸血鬼や仙人や博士がダベる」というよくある話を、年代ごとに繋げて、ひとつの箱庭世界観としてパッケージングしたものです。

オリジナル世界観といっても、先行する創作表現物の影響をつぎはぎして作った(でっち上げた)世界観です。そりゃそうだ、中2病妄想なんてそんなものです。実際、当時から「そんなにオリジナリティがあるものでもないなぁ」と思っていました。

でも、自分の中で妄想を温めている分には楽しいし……、ということで、その後も新しい漫画や東方projectの新作を読んでいきながら、一方で「自分の世界観」も個人的にちょくちょくいじっていました。

別に、自分の世界観が、世の創作物と匹敵しうる、とかって考えてもいませんでした。一応、自分好みにチューニングした箱庭世界なので、自分自身は楽しめるぞ、という具合なだけです。

……その箱庭世界観が、今日あたりでそろそろ20年近く続いていることに、今更ながらちょっと変な気持ちがし始めてきた頃合いです。

なんでこんなに続いたのだろう? 

それにしても……よく飽きなかったな……、と自分で思うのです。今日もこの箱庭世界をチューニングしていました。具体的には、現在、この世界観の第2作目の漫画を描いています。

こないだ筆者は36歳になったのですが、その誕生日間近に、生まれてはじめての漫画が完成しました。それまでずっと「絵が描けないコンプレックス」を持っていたのですが、この世界観の具現化の為なら、もうしょうがないかー……といった感じで、晩夏から秋にかけて、コンプレックス&画力の低さと、正面きって対決しました。

↓ 漫画第1作目

世界観の名を「レッズ・エララ神話体系」といいます。自分や、身近な人の間では、この世界観に則って創作をすることを「レッズエララをやる」と表現します。

↓ ホームページ

まず、自分はレッズエララをやるにあたって、表現媒体として小説を選びました。絵も音楽も出来ない、となったら文章ですから。長編ラノベを何作か書いたり、twitter小説をやったり。

↓ これは2021年の新作小説テキスト


それから、2015年に唐突に作曲を始めました。もちろん内容は「レッズ・エララ神話体系のBGM、キャラソン」です。現在までアルバムを2枚とシングル(EP)を6枚作りました。


模型ジオラマも作りました。2018年と2019年のごうつホビー祭りで、ジオラマを展示しました。

そして前述のように、第2作目の漫画を今、描いています。


そりゃあ自分が作者なので、レッズエララを自分がやるのは当然なんですが。
しかしおかしな話、もう20年近くやっていると、頭のどこかが狂ってくるんですね。
顕著なのは、レッズエララは自分が作ったものなのに、「レッズ・エララ神話体系っていう創作世界観は、自分が作る前からこの世にあったのではないか」という感覚を抱くようになってきました。神話が脳の認識を浸食してきています。実在感がおかしくなってきている。
だから、自分がやらずとも、レッズエララはもうどこかに存在している、っていう変な感覚になっています。
でも自分はレッズ・エララ神話体系という世界観に、とりあえず今も飽きていないので、未だに続けています。自分で一次創作して、自分で二次創作するみたいな。


別にことさら「ライフワークとして続けるべきだ」とも「世間に確立してやろう」とも、今は思っていません。
過去には「確立して、世に広めてみよう!」と思ったこともありました。よくある創作承認欲求です。
でも、「自分がやらずとも、レッズ・エララはどこかに存在している」という思い込み……もう狂気の域に踏み入れている気もしますが、そんな妄想思い込みが確立してから、「誰が見ても、どう評価されようが、どうでもいいや」と考えるようになりました。


レッズ・エララという世界観には、何人かの方から指摘された奇妙な特性があるようです。
例えば、音楽CDのキャラデザ&ジャケットイラストを描いてくださった方(同人サークルを一緒にさせて頂いています)が、レッズ・エララの世界観で文章を書いてくださった事が何度もありました。
その方とはもともと以前から、電撃大王やアワーズや葉鍵ノベルゲームという共通項があるお付き合いでした。なので、お互いの共通項のもと、こういうツボがあるだろう、っていうことは把握済みの間柄です。
しかしそれを踏まえても、その方が提出してくださったテキストに
「なんでこの世界観の感じをここまで高くエミュレート出来るのです!?」
「このキャラの特性&裏話、前に説明しましたっけ!?」
というツッコミを自分がすることが多いのです。

また先日、レッズエララの漫画作品を読んでくださった方に、

「漫画でレッズエララは初めてのはずなのに、【相も変わらず】この世界観だ、っていう感じがする……という点は、奇妙に凄いのではないか?」
とコメントを頂きました。


20年近く続いているこの世界観、何か奇妙なものがあるのかもしれない。最近、ちょっとだけそう思うようになりました。

とは言っても、これって自分自身ではちょっとよくわからない所ではあるのです。
なるべく自分は、この世界観でポップなことをやろうとしています。ことさらにわかりにくくしようとは思っていません。
しかし、そう自然にしていても、この世界観で一番良く言われるご評価が「アングラ」であります。
「えっ、これってポップでしょ?」と思ってやっているのですが。


自分では自分の作っているものは「自明」だと思っているのですが、しかしよく考えたら、自明だったらとっくに飽きているはずですよね。
そして前述のように、この世界観はそもそもつぎはぎなので、オリジナリティがあるというわけでもない。天才ということでもない。


この特性、まだ自分の中で「これだ!」って見定めていません。
ただ思うのは、「自分がやらずとも、レッズ・エララはどこかに存在している」という思い込みに似た部分なのですが……。
たぶん「レッズ・エララという世界観は、自分自身よりも先行してしまっている」んでしょう。
自分がなんであれ、どうであれ、とにかくレッズ・エララという世界が存在してしまっている。……こう書いてみたら、傍目には狂気の妄想に近いものがありますね。自分がこれで自然だ、って思っているのが余計にそう。

まぁ、先行して存在しているとして。
じゃあこれから自分はどうすれば良いのか、っていうのはもう決まっちゃっているんですよ。レッズ・エララの世界がそこにあるのだから、世界が求めるままに具現化していけばいい、っていうこと。おそらく、自分のエゴの発露はもう捨て置いて行っても良いのでしょう。

ただ、世界に「書かされている」っていう思い込みをしてもいけないと思うのです。別にこれは、20年前に思いついた時のように、どこまでも個人の楽しみに他なりません。

その一方で、自分自身の妙なエゴの発露みたいな嫌らしく汚らわしい精神が侵食してきたとき。そういう時は、自然に「レッズエララをやりなさい」と自分自身に告げてあげれば良いのだと。

そのことに気が付いてきたのは、最近の漫画作成で、ですね。
とにかく具現化していないと、自分が苦しく気持ち悪いんですよ。レッズ・エララの世界がそこに在ってしまっている。脳内での存在感が増している。具体的には、今の脳内は仙境ヤマナシの茫とした風景と、巣鴨コスモ・デスコテックの夜景ですよ。

世にある漫画を読むのは楽しいです。相変わらずヨコハマ買い出し紀行やpanpanya先生の漫画は素敵です。東方projectの新作(虹龍洞)も相変わらず楽しいです。

でも、それらを読んでいるだけで満足できない自分、っていうのも確かにいます。しかしながら、自分のエゴを世にバーンッ!とぶつければ良いということでもない。
これは確かです。エゴをぶつけても、結果自分にとって、レッズ・エララをやっていなければ、気持ち悪いっていうか、あんまり意味ないっていうか。

ああ、そうか。ここでようやく言語化できた。自分は、箱庭世界レッズ・エララをやることで、エゴの追求・発露ではなく、自分自身の嫌なエゴを消していきたいのでしょう。

こういうエゴの取り扱いについては、確かに20年前は考えないことでした。当時はエゴの完成が芸術だッ、みたいに思っていましたから。でも、その後いろいろあって、エゴのふん詰まりは、気持ち悪くみじめったらしい狂気だ、っていうことも学びました。

つまり、自分は自分が作り出した箱庭世界に、いつしか救われてきた。ずっと救われてきた……っていうことであります。そうか……そうだったのか。

だったら、箱庭世界にどう恩を返せば良いのか。

---「作りなさい」と何かの声が聞こえてきます。
そうか、そうですね。やるこたぁ単純ですね。なるほど、そう思い、感謝を覚えながら、昨日はデスコで熱唱するオッサン歌手のリーゼント・ヘア・スタイルを丁寧に描いていました。

リーゼントを丁寧に描けば描くほど、現実社会やSNSインターネッツでのよろしくないエゴ合戦から遠ざかることが出来ます。自分はリーゼントを描かなくてはならない。その次に用務員のオッサンの腹を描かなくてはならない。そしてニート貴族の吸血鬼少女に「金ならあるんや!」と爆買いクソセリフを言わせなくてはならない。そうしているうちに、自分の中のいやらしいエゴが消えていきます。

エゴを消すために、そして中2病妄想レッズ・エララ神話体系でこの先も遊んでいくために、やることはたくさんあります。

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