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キーボード初心者の字書き、初めてメカニカルキーボードに触れる(買い物日記)

iPadとiPhoneで文章を書いてきた末端字書きです。

ノートPCも所持しているのですが、スマホタブレットの手軽さに負けてここ数年はほとんど出番がありませんでした。
WindowsなのでiOS・iPadOSとは同期がしにくく環境に組み込みにくいという事情もあります。

ですが最近、新しい趣味として簡単なコーディングをするようになりました。本当にごくごく簡単なもので書く量なんて知れていますが。
おなじみVisual Studio Codeを使って書いているので、このときだけノートPCを開いてキーボードをカタカタしています。iOS・iPadOSだとアプリの選択肢が少なすぎて手が出ませんでした。

んでどうせなら、とPCのほうでも少しずつ文字書き環境を整備しております。角度の変えられるノートPCスタンドを用意したり、超激狭デスクをちょっと片付けて使いやすくしたり。
そこで私は思い出したのです。

キーを押す力が強すぎてノートPCのキーボードを破壊したことがあるということを――!!
(押下圧ゴリラがWASDキーを使うゲームをやると危険)

……負荷分散のため、外付けのキーボードを見繕うことにしました。本体のキーボードが壊れるとちょっと、色々と、非常にめんどくさいので。

 
さて当方、スマホタブレット用にBluetoothキーボードを2台所持しています。
ロジクール K380エレコム TK-FBM111この記事この記事でレビューっぽいものも書きました。どちらも気に入っております。

どちらもペアリング先に空きがあるので、PCでも使おうと思えば普通に使えます。
しかしK380は全体のサイズが小さめで、15.6インチのPCで使うと結構違和感がある。TK-FBM111は縦方向に幅があり、私の超激狭デスクでは打ちにくい。

どちらもPCでの利用はもうひとつだな~と。
この際だからPC専用に、有線のキーボードでも新しく買うことにしました。

 
というわけでUSB有線接続のキーボード。
探せば星の数ほどあるわけですが、さてどれを選ぶか。

そもそもキーボードの種類には、ノートPCによくあるパンタグラフ式、安価なキーボードによくあるメンブレン式、そしてメカニカル式があるらしい。(※他にもある)
どうやら私が持っているBluetoothキーボードはK380がパンタグラフで(公式に明記されていないけど「ノートパソコンのようなタイピング」とのことなのでそういう理解でいいのかなと)TK-FBM111がメンブレンらしい。
なるほど。
具体的にどういう構造かよくわかっていないが、その2種がどんなものかは想像はできた。

ではメカニカル式とはなにか。
聞いたところでは、なんかカチャカチャしていて押し心地がいいけど音が大きい機種も多いらしい。あとなんか軸に色があって色が違うとなんか違うらしい。
私の持っている知識は以上。本当にこれだけ。

じゃあ買ってみるか、メカニカル式。
持っていないからね。自宅で使うから音とか気にしなくていいし。

テンキーレスで、誤入力王だからタッチが軽すぎなくて、なるべくあまり高くなくて(今まで買ったキーボード全部2000~5000円)……などとつらつら考えながら条件を絞って検討を重ねた結果、
某所でおすすめされたロジクール K835 青軸タイプを購入しました。(その節はありがとうございました!)

 
ででどん!

ずい

ずずい!

かっこいい……
私の写真では1ミリも伝わりませんがかっこいいんですよ……

2024年4月8日現在、Amazon価格7829円。
今まで所持してきたキーボードの倍ほどのお値段ですが、メカニカルキーボードとしてはそこそこお手頃価格らしい。そういうものなのか。

コチラの製品を選んだ理由は以下。

●コンパクトで特に縦幅がものすんごいスリム

Fキーがついて縦127mmはやばい。余計なスペースが1ミリもない。アルミの上にキーが規則正しくみっちみち。(?)
前述の通りデスクが超激狭なので買うキーボードの条件に「縦幅130mm前後かそれ以下」が入っていました。正直机から買い替えたほうがいいレベルですがそうもいかなくて……
75%サイズとか65%サイズとかそういう製品なら縦120mm台も普通にありますが、ごく普通のテンキーレスでこのサイズは他にはないようでした。むしろあるのがすごい。(※1万円以上のキーボードは今回予算オーバーで調べていない)

●青軸に興味があった

自宅で使うので打鍵音とかうるさくても平気→メカニカルキーボードは「青軸」というのが一番音が大きいらしい→じゃあそれで
……という阿呆の論理で青軸一択となりました。なにも考えていない。
一応使い心地に関しても色々調べていくなかで「青軸が自分に合っていそうだな~」と思った記憶があるのですが……使用感を表す言葉は人によって様々違うわけでして、具体的にどんな評価を見て合いそうだと判断したのか全く覚えていません。記憶力もない。

●かっこいい

一番はこれかもしれない。
K380で思ったことですが、ロジクールの強すぎないマットな黒がすごい好きなんですよね……K835はそこにボディ上部のアルミも合わさってとってもクール。なにも用事がなくても触りたくなる、タイプしたくなる。
理屈でねじ伏せられない部分に動機ができてしまったからもう買う方向に傾くしかなかったです。人間の心ってそういうものなのよ。

 
実際に打ってみるとまぁ~~~~楽しい。
今まで使ってきたキーボードとは全くの別物ですね。構造が違うのだからそれはそうなのですが。

メカの名にふさわしいカチャカチャ感!
無骨とスタイリッシュのハイブリッド!
(?)
使っていて気分が上がりますね。

青軸は押下した際にスイッチ感があるという話ですが、本当にスイッチをカチッと押しているような音と感触がありますね。
全てのキーでカチカチ鳴るから面白い。ものすごく当たり前のことを言っているような気がしますが私にとっては新鮮なのです。

コードを書いているときはタイプがとても遅いので「かち……かちゃかちゃ……かちゃ……」と部屋に小さくこだまして鹿威しみたいな風情を感じます(?)
とても趣があります(??)

逆にタイプの速い日本語になるとカチカチカチカチ、カチカチカチカチカチャカチャカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチャカチャと連打することになりクッキークリッカー状態です。
脳の変な部分を刺激されてキーを打つ手が止まりません。でも確かにこの音、大きいし独特だし他人に近くでやられると嫌かもしれない。

赤軸と比べると青軸はタッチが重いらしいですが、確かにきちんとカチッと押し込まないと反応しなさそうな感じはあります。腕が疲れているときに使うと少し辛くなりそうな感じ。
キー荷重60gのK380で慣れている私には十分軽いのですけどね。指先が滑ってタイプミスをしがちなので、ある程度押し心地がしっかりあるもののほうが安心ではあります。

これが赤軸だとどうなるのだろう……怖いもの見たさでちょっと気になるような……
これが……キーボード沼……?

 
メカニカルに慣れてからメンブレンに戻ると、押し心地が妙にぐにぐにしていてびっくりしますね。こんなだったっけ? と。
一応ちゃんとタイピングできてはいるのだけど、パフォーマンスがガタ落ちしているような……いやでも実際どうだろう……?

そのあたりを確かめるために、タイピングゲームでスコアを比較してみました。子供の頃以来かもしれないぞタイピングゲーム。
深く考えず検索で上位に出てきた寿司打さんでさくっと。
まずはTK-FBM111から。

メンブレンキーボードでのタイピング結果

他人の打鍵とか見ないので自分のタイピングがどんなものかよくわかっていませんが、とりあえずこれくらいです。
(日頃のタイプミスを減らす目的も兼ねて正確重視に設定しました)

で、次はK835。

メカニカルキーボード青軸でのタイピング結果

体感で指運び(?)がいいのは断然メカニカルキーボードなのですが、こうしてみるとスコアに大きな差はないのですよね。一応上がってはいますが。
K835は買ったばかりでさほど使い慣れていないという部分を加味しても、劇的に変わるとまではいかないようでした。感覚としては全然違うのに不思議。
もちろんこのあたりは人によると思いますが。

参考までにノートPC本体のキーボードでやってみると

ノートPC本体キーボードでのタイピング結果

いやこれが一番いいのかい!
慣れとは恐ろしいもので……確かに昔からず~~~~っとノートPC使いでBluetoothキーボードも薄型パンタグラフばかりだったからな……
(K380も試したかったけどそもそもキーのサイズから違うので手先のチューニングがうまくできませんでした)

 
効率だけを求めるならパンタグラフ式で全く問題ないのですね、私の場合。
キーボード沼にハマる必要はほぼありません。

ただ……調べたところによるとどうもパンタグラフ式は総じて耐久性がもうひとつらしい……
あっ……(今回外付けキーボードを見繕った理由……

……なるべくK835でタイプしていこうと思います。
薄くないキーボードでも薄いキーボードと同じくらい打てるように、タイピングゲームなりなんなりやって少しずつ練習していきます。

 
ちなみにですが今回他に候補に入れていたもの。

REALFORCE R3SC31
王者REALFORCE。予算を2回りオーバーしていますしあとメカニカルとはまた違う構造のキーボードですが、最初本当に検討していました。R3Sシリーズでは非静音、キー荷重45gのコチラが一番お手頃価格みたいです(※それでも予算の2倍を超えている)
しかし自分の作業スペースではSすら大きすぎるというしょっぱい理由で断念。でもまぁ確かにこの狭くて貧相なデスクにREALFORCEはふさわしくない。
iClever G05
コンパクトなゲーミングキーボード。赤軸。iCleverのキーボードは折りたたみ式のIC-BK3を以前使っていましたが、お安いのにタッチに不快感がなくてタイプしやすかったな~と思い出したので。
最終的に青軸に絞ってしまったのと、あとそのIC-BK3は結局短期間で2回破壊したので耐久性を不安視し(当時3000円台とお安かったし妥協できる程度ではありましたけどね)今回はごめんなさいでした。
エレコム VK200
エレコムのコンパクトなゲーミングキーボード。青軸は型落ちのようですがかなり安く買えそうだったので候補に入れていました。65%というサイズ感もちょっと魅力でした。
でもFキーはできれば欲しかったのと半角/全角キーが「そこ?」って思うような位置にあるのが気になり見送りました。慣れればどうってことないのでしょうけどね。


* * *

キーボード1つに4300字もはしゃいで失礼しました。

最近小説執筆のリハビリのため、1日1本140字SSを毎日書いているのですが。
私だけかもしれないのですが「文章が頭に浮かぶ速度」と「文章として出力する速度」が一致していないと気持ち良く書けない……という変な癖がありまして。出力スピードが速ければいいってものでもないのです。

ぐるぐる考えながら無からネタを絞り出すときは手書き(一番遅い)、うまく表現できないものをうんうん悩みながら書くときはスマホのフリック入力(手書きの次に遅い)、方向性が固まって一気に書くときはキーボード(一番速い)……といった具合。
バリバリ小説を書いていた頃は、手書きのプロットノートにスマホにタブレットにBluetoothキーボードと毎回フルセットで執筆に臨んでいました。

そして今。最後に小説を世に出したのは軽く1年以上前。
たった140字でもネタが決まっていても、書きながら結構うんうん悩みます。リハビリが必要なレベルってそれくらいなんです。なので現状、スマホのフリック入力が一番適しております。
キーボードだとタイピングに対して脳が追いつかなくて落ち込むので今のところ一切使っていません……

だから早く小説執筆の勘を取り戻して今回買ったキーボードでバリバリ小説を書きたいな〜〜〜〜!!!! と思う次第でありました。
そういうモチベーションの取り戻し方もあっていいでしょう。いいということにしてください。

その日に備えてまずはタイピング練習だ!
今気づいたけど手の位置がホームポジションどころじゃないズレ方をしていて右手首への負荷がすごいことになっているのでそこの矯正だ! いやどうしてこうなった!?