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なくなりそうな世界のことば

#なくなりそうな世界のことば
#吉岡乾
#創元社

「小さな」言葉の窓からは、広い世界が見渡せる。
世にも珍しい、少数言語の単語帳。

世界で話されていることばは、およそ7000もある。
しかしいま世界では、科学技術の発展とともに、
数少ない人が限られた地域で用いている
「小さな」ことばが次々に消えていってしまっている。
本書は、世界の50の少数言語の中から、
各言語の研究者たちが思い思いの視点で選んだ
「そのことばらしい」単語に文と絵を添えて紹介した、
世にも珍しい少数言語の単語帳。
耳慣れないことばの数々から、
「小さな」言葉を話す人々の暮らしに思いを馳せてみてください。


*まえがきより

世界で話されていることばは、およそ7,000ほどもあります。
皆さんはどれだけのことばを知っているでしょうか。
「大きな」ことばも「小さな」ことばもありますが、
優れたことばと劣ったことばがあるわけではありません。

ことばとは、それぞれが、
世界を見わたすための独特な窓のようなものです。
どれ一つとして同じ窓はなく、
どれもが世界のすべてを見わたせるという意味で、
等しい価値を持っています。(中略)

今回、そんな「小さな」ことばの専門家たちに、
思い思いの視点で「そのことばらしい」単語を選んでもらい、一冊にまとめました。
1ページ、また1ページとめくるたび、
考えたこともないような遠いどこかで、
聞いたこともないような名前のことばが話されていることに、
どうか思いを馳せてみてください。
そして、本書に収められたことばから、どんな人たちが、
どんな生活の中で、どういう発想のもとでそのことばを話しているのか、
想像してみても良いかもしれませんね。

ーーmemoーーーーーーーーーーー


ハンジ ハイダ語
亡くなった人との別れは、永遠ではない。
ハイダ族は、故人がいずれ、身近なところへ生まれ変わって戻って来ると信じている。
仕草が故人と似ていて判明したり、
ときには子供自身が唐突に前世の身元を語ることすらあるという。
めくるめく時間の中で、彼らはお互いの絆を深めつづける。

ヴェヴァラサナ ヘレロ語
本来は「彼らは(あるいは、人々は)尊敬し合う」という意味の動詞。
そこから「遠く離れていても気持ちはいつも通じ合っている」
という意味合いを持たせることができるらしい。
今は隣にいないけれど、それでも感じる。分かる。
そういう感覚があれば、きっと。

ヒライス ウェールズ語
帰る場所がある者は幸福だ。
誰のことばだっただろうか。
もう決して届かないものに対しての憧れは切なく、
だからこそ一層、捨てがたいものになるのか。

ーー感想ーーーーーーー

こういう絵本シリーズ好き。

自分の知らない世界を知れる。

絵本は、改めてみると素晴らしいと思う。

小さい頃なんて思ってもなかったけど、

大人になるとこんなことを伝えたかったんだろうなと思う。

また、絵も記憶に残る🖼

絵本も読む機会を増やそう🕊


#読書記録 #萌本棚

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