見出し画像

Surface Laptop "Pro"は登場するのか

具体的に言うと、Surface Laptop 15インチにTDP45WのCPUとディスクリートGPUが今後搭載される可能性があるのか。あるいは、Apple Mac Book Pro 16の対抗馬になる製品が新たに追加されることがあるのか。

Windows CentralのDaniel Rubino氏も同様の記事を書かれているので、ぜひ一読してほしい。


先に断っておくと、私はSurfaceシリーズが大好きである。

13インチクラス

Surfaceシリーズの中でいわゆるクラムシェルラップトップに該当するのが、Surface Laptopシリーズである。Surface Bookシリーズはこれをさらに拡張させたものであると考えられる。

いずれのシリーズの13インチクラスには、CPUはTDP15WのIntel Core iのUシリーズ(最近では型番の接尾辞が異なっている)であり、ハードウェアスペック的には、Mac Book Pro 13の対抗馬になっている。

GPUについては、Surface Bookは13インチという筐体にも関わらず、NvidiaのGPUを搭載しているのは驚きである。Surface Bookは一見クラムシェルのような感じであるが、ディスプレイとキーボードが分離しタブレットのように使え、ペンを使ったクリエイティブ作業にも特化している。ある意味、ノーマルのSurfaceとSurface Laptopの融合した唯一無二の製品である。したがって、クラムシェルラップトップと比較するのは間違っているかもしれないが、そこらのラップトップを凌駕するものになっているので、タブレットモードを使わない人にとっても魅了的である。実際、Surface Book 13と戦えるのは、Razer Blade Stealth 13ぐらいだろう。


15インチクラス

ここまで聞くと、Surface Book最強、Surface Laptopもプロ仕様のスペックだと思うかもしれないが、問題は15インチである。

両シリーズとも15インチクラスにはTDP15WのCPUと13インチと同じものを搭載している。流石にこの価格帯でCPUが貧弱なのはいかがなものかと思う。Surface LaptopにいたってはディスクリートGPUも搭載していない。実際、Surface Laptop 3 15インチの最高グレードは約33万円。メモリとストレージをあわせたMac Book Pro 16は約30万円。

CPU性能0.6倍かつディスクリートGPU無しで価格が同程度。正直なぜSurface Laptop 3 15インチはこんなにも高く付くのかわからない。一方、Surface Laptop 3 13インチのCore i5モデルはMac Book Pro 13 と同価格帯である。先にも述べたがSurface Bookは唯一無二の製品であるので比較はできないし、ファンレス構造にTDP15W以上を乗せるのは無理である。


"Pro"を求めている

したがって、Surface Book "Pro"を求めるのは間違っていると思うし、タブレット、クラムシェル、ペン入力など価値を考えれば、納得の価格帯である。Surface Laptop はユニボディアルミニウム、Windows Hello、高解像度ディスプレイ、Precisionタッチパッドなど非常に優秀なハードウェアであり、Microsoft謹製であるということを考えれば、他メーカーのWindowsラップトップより高価になるのは当然のことである。実際、私も家族が使うラップトップとして、去年はSurface Laptop 2 13インチ、今年はSurface Laptop 3 13インチを選んだ。2台ともある程度触ってみたが、非常に使いやすく、品質も素晴らしいイチオシの製品である。
何度も言っているが15インチクラスのSurface Laptopになった途端、絶対に勧めたくない製品になってしまう。

だけど、私はSurface Laptopが好きだ。だから、Surface Laptop "Pro"が登場することを期待しているし、今のままの15インチは間違っていると思う。

個人的おすすめ順

◎ Surface Laptop 3 13.5インチ (Intel Core i5)
○ Surface Laptop 3 13.5インチ(Intel Core i7)
△ Surface Laptop 3 15インチ(ビジネスモデル、Intel Core i5)
△ Surface Laptop 3 15インチ(ビジネスモデル、Intel Core i7)
✕ Surface Laptop 3 15インチ(AMD Ryzen)

あくまでコスパ順であるが、Core i5からCore i7にするとMac Book Pro と比べてもコスパは悪くなる。
また、15インチに限って言えば絶対にAMD Ryzenモデルは購入すべきではない。このCPUはIntel CPUより性能が劣り、バッテリー持ちも悪い。15インチが欲しい場合はビジネスモデルのIntel CPUが搭載されたものを選ぶべきであろう。

海外YouTuberのDave Lee氏もこのことに言及している。具体的なパフォーマンスに違いなどは同氏の動画を参考にしてほしい。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?