見出し画像

私の仕事って何だろう

 ふと思い立ち「書こうかな…」と思っても、寝ぼけ眼な息子を布団へ強制送還してからじゃないと触れられないPCがとても遠い存在に感じる。書き出そうとするとフリックよりもキーボードに触れたくなるのは、昭和生まれの特徴なのだろうか…

 私の仕事ってなんだろう。"言葉にできない仕事"にはあまり価値がないのでは、と思い始めて久しいが、いまだに"言葉にできない仕事"ばかりしているように感じる。未熟である。

 今日はお客様からギフトの問合せをいただいた。大切な方へのプレゼントに選んでいただいたこと、素直に嬉しく思う。そして、プレゼントを選定している中で、イメージ写真がいかにお客様の想像を掻き立てるのか改めて知ることができた。
 お客様もとても親切な方で、期待以上のご返答ができなかったにも関わらずお返事をくださったりして、そのお心遣いが嬉しくて。勝手に大切な方との時間が、この上なく素敵なものになったらいいな…と祈らずにはいられなかった。

 この感じ、なんだか懐かしいなと思った。


 初めて就職した個別指導塾の時だろうか。子どもたちには、勉学の指導を(といっても高尚なものではない)、親御さんには子どものケアや日常生活の相談等聞いていたっけ。

 当時中学1年のその生徒は、やけに斜に構えた風で。おそらくその年ごろの子からすると、【ちょっと変わった奴】と言われるようなタイプだった。自分の芯をしっかり持っている子だった。

 彼は受験前に私の塾をやめ、自分で勉強し志望校に受かっていったようだった。私はおそらくその一年後くらいに教室を去った。

 そして数年後、その子のお母さまが教室に訪れた。
『春から大学生になります。勉強の基礎をこちらで教えていただきました。』とわざわざお礼に来てくださったそうだ。『先生は覚えてないだろうけど…』という息子さんの言葉と一緒に。

 なにをおっしゃるか!すべてがあの子を支えた、ご家族や周りのおかげではないか!そして、あの子自身が自分を信じがんばったからではないか!と思ったものだ。もちろん、顔も名前もしゃべり方すら覚えているぞ!!と、お伝えもしたかった。


 今日のやりとりは、なぜだかその時と同じ感覚を覚えた。簡単に言えば、『素敵なお客様には、素敵なお返しをしたくなる』ということなのかもしれない。

 ただできるのならば、その素敵な方たちがより笑顔になっていただける"なにかを提供できる"仕事をしていたいと、そう思ったのだ。

#私の仕事

共感や少しでも応援してもいいかなと思っていただいた方がいれば、ぜひ! ハヤセの原動力になります!