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人生の道標は家系図にあり

「ファミリーヒストリー」というNHKの番組をご存知ですか?有名人のご両親、祖父母、曽祖父母……と家系を深堀りしていく番組です。
西川さんもこちらの番組に昨年2022年10月に出演されたのですが、西川さん自身も知らなかった家族の歴史が紐解かれておりました。

実は私、西川さんの放送がある前に家系について興味深いことを聞いておりました。
私の気学の師匠が家系図の作成を依頼したそうなのですが、その会社の方が「家系学」という研究をされていて。色々なお話を聞かせてくれたそうです。「家系学」とは、要約すると下記のような内容です。

・家系図を見れば、自分の人生が見えてくる
・祖父母、曽祖父母の生き方が、自分の人生に大きく関わる
  →自然と似たような生き方をしている
・父方の家系は『器』を作る
・母方の家系は『器に入れる中身』を作る
  →使命、天命のようなもの


つまり、自分の二代前・三代前のご先祖様の生き方を知れば、自分の人生が見えてくるということですね。

この基礎知識を持って西川さんのファミリーヒストリーを見ていたのですが、そりゃあもうびっくりしました!
どんなことが紹介されていたかというと…


西川さんの父方のおじい様は二十歳の時にご両親を亡くし、家業であった農業を引き継ぎます。農業だけでは家計が厳しかったため、農業は奥様に任せご自身は郵便配達員・警察官・役場職員などの仕事をすることによって家計を安定させることに尽力されたそうです。
役場での仕事は、自身が苦労したぶん住民の暮らしを良くしようと努力し、真面目な働きぶりだったそうです。

西川さんの母方のひいおじい様(先日百歳を迎えたスミ子おばあちゃんの父親)は、福井県で和菓子屋さんを営みながら、自費で芝居小屋を建ててお芝居の公演を開いたり、映画館を建てて興行を行っていたそうです。京都に丁稚奉公に行ったときに見たものを、地元の皆さんにも見て楽しんでもらいたいという想いからだったとのこと。
また、晩年には「身内から歌手を出したい!」という夢を語っていたそうです。

母方のもうお一方のひいおじい様(おじい様の父親)は、スカッとした通る声の持ち主だったとのこと。ご自身も歌や演劇が大好きだったそうです。
そして、このひいおじいさまのお子さんこそが、西川さんが常日頃「僕のヒーローだった」と語る、警察官をしていた大好きな大好きなおじい様なのでした。おじい様と一緒に過ごすことが何よりも楽しみで、子供の頃の西川さんはおじい様に褒めてもらいたくて、習い事や勉強を頑張っていたそうです。
しかし、西川さんが11歳のときにおじい様が他界。しばらくはショックで何も手につかず、その後は部屋でラジオを聴いて過ごすようになりました。ラジオから流れるロックに心惹かれ、西川さんはバンド活動を始めるようになったのでした。


いやー……家系学ってすごいっすね。
西川さんがやってること、そのまんまですもん。

家系図と照らし合わせてみれば、イナズマロックフェスはやはり西川さんがすべきことだったのだということがよくわかります。
「行政」と「エンターテインメント」がタッグを組んで一つのイベントを行う。そしてそれが地域活性化に繋がり、地元のみなさんに喜んでもらえている。これはまさに、西川さんの父方の家系の『器』と、母方の家系の『器に入れる中身』が見事に融合した結果だと思います。
「身内から歌手を出したい!」とおっしゃってたひいおじい様はめちゃくちゃ喜んでおられるでしょうし、見えないチカラでめちゃくちゃ西川さんのことを応援しているのだろうなと、私は思っています。


昨今では核家族化が進み、おじいちゃんやおばあちゃんから話を聞くことは少なくなっていると思います。折角なら、機会を作って色々おしゃべりするのも楽しいかもしれません。「自分の人生を知る」という家系学の観点でもそうですし、何よりも自分に命を繋いでくれた家族、そしてご先祖様たちのことを知ることは、とても大事なことだと思っています。

家系を辿れる国は、世界の中でも少ないと聞きます。日本は戸籍制度のおかげでかなり前まで遡って調べることができるそうです(自力で調べるのはなかなか大変ですけどね)。
師匠のように専門の会社に調べていただくのもよし、自分で役所に行って書類をもらって家系図を作るのもよし、ご家族に話を聞くのもよし。自分にできる範囲の中で、家系に思いを馳せてみませんか?

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