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「俺達が世界にRockを教えてやる! 」

9/23(土)〜10/1(日)まで大阪で上演されていた、西川さんと柿澤さんが主演Wキャストを務めるミュージカル「スクールオブロック」を観劇してきました。観劇後に諸々あって、すっかり投稿が遅くなってしまいました。

いやー、本当に見に行けてよかった!
このスケジュールを発表されたときは、正直「なぜこの日程……!」と愕然としたものです。なぜなら、仕事がめたくそに忙しくなってる可能性の高い期間だったから……_(:3」∠)_
(8月からの東京公演の期間はMAX仕事忙しくなってるのはわかってましたしね……)

こちらの作品、西川さん以外にも大好きなキャストが出ていて『何たる私得!!』だったので、何が何でも見たかったのです。
本作は2020年に上演されるはずだったものがコロナの影響で中止となり、それがようやくこの2023年に幕を開けることができるようになったといういきさつがあります。大人のキャスト陣はそのままですが、2020年に生徒役として出演するはずだった子役のみなさんは、涙を飲むしかなかった。その想いを引き継いでの演者のみなさんの意気込みもありますし、観客として待つ身にもそれだけ想いが乗っかっておりまして。「何としてでもねじ込むぞ!」の気迫のお陰か、仕事は無事に形になり、つつがなく観劇を終えることができました。

大千穐楽も観させていただきましたが、もう、だめでしたね。
二幕はほとんど泣きっぱなしでした。至るシーンで泣かされました……。゚(゚´Д`゚)゚。

ロザリーの『ロックはどこへ消えたの?』は、もう、ほんとだめ。私が濱田さん大好きなのも相まって。。。
メイソンがPC忘れて取りに戻ってきたときのロザリーとのやり取りのところとか。あそこのメイソンの「何が違うの?」っていうセリフが、めちゃくちゃ好きなんですよ。その後、ロザリーに抱きついて「校長先生、最高!!!」っていうところも。あれも涙腺が決壊しました。
もう、泣きポイント上げるとキリがないので、このへんにしときますが。。。

大千穐楽ですが、何となく二幕の途中から、みなさん役に個人の感情が溶け出してきてるなぁ……というように感じました。観られた方なら伝わると思いますが、「これが大阪まで来た理由だ!!」というデューイのアドリブのセリフに、それが集約されていたと思います。
みなさんのあの感情のうねりが、尚更観客の心を揺さぶってくるんだよなぁ……と、観劇後も思い出し泣きしながら色々考えておりました。

今回はWキャストということもあって、柿澤デューイも観劇させていただきました。事前に「全然タイプが違う」とは聞いていましたが、本当にタイプが違った!一つの役どころでこんなに変わるものなんだなぁ、と関心しきりでした。私としても、良い経験をさせていただきました(*´ω`*)


さてさて。
スクールオブロックのストーリーですが、せっかくなので少し気学的な視点で見てみようかなと思います。

九星気学では、人や物事の性質を九つの星に分類します。そしてそれぞれの星の性質を理解し、人生への役立て方を学びます。
「気学とは何ぞや〜」というのは、こちらの記事にも書いてたりするのでご参照ください

「スクールオブロックという物語は、どの九星に当てはまるのか?」
物語をこんな角度で観てみるのも、なかなか面白いものですよ♪

では、早速いってみましょう!!


Attention!
以下、ストーリーのオチまでまるっとネタバレしていますので、ご注意を!!




スクールオブロック。
それは、子供と、大人と、大人にならなかった男が織りなす、三碧木星(さんぺきもくせい)の物語。

主人公はデューイ・フィン。
ロックスターを夢見るギタリストだ。

三週間後に開催されるバンドバトルに向けて気合を入れまくっているが、身勝手な行動に辟易したバンドメンバからクビを宣告されてしまった(自分が作ったバンドにもかかわらず)。
親友のネッドとその恋人パティと一緒に住んでいるが、デューイは一向に約束しているはずの家賃を払う気配がない。パティから家賃の催促を受ける中、勤務態度が悪いデューイはバイト先もクビとなってしまう。

そんな時にデューイが受けた、ネッドへの電話。名門ホレスグリーン校からの臨時教師の依頼だった。
『週に950ドルお支払いします』
その言葉にデューイは、自分がネッドになりかわって臨時教師として働き家賃を稼ぐというとんでもない方法を思いつき、実行してしまうのであった。

はい、もうここまでで三碧木星要素が満載なのです!
三碧木星という星が持つ性質には、このようなものがあります。

  • 音、声、歌、楽器、歌手、演奏会

  • 軽率、思慮のなさ、短絡的

  • 嘘、詐欺

そう!
スクールオブロックはこのように『デューイがついた短絡的な嘘』からすべてが始まってゆくのです。

ネッド・シュニーブリーとして子どもたちの担任になったデューイ。しかし、真面目に授業をする気などない。「これからはずっと休み時間だ」とほったらかしだった(そもそも、教員免許持ってないし……)。

そんなある日、子供たちが音楽の授業でクラッシックの演奏をしているのを聴いて仰天する。
「お前たち、何で楽器が演奏できるって言わないんだ!」
「楽器なんて……大したことないでしょ?」
「何言ってんだ、素晴らしい才能だぞ!お前たちは、俺の仲間だ!!」
こうして生徒たちと結成したバンド『School of Rock』でバンドバトルの出場を目指すことになるのだった。

いやー。こうやって粗筋だけ書くと、デューイってむちゃくちゃっすよね。
名門校で年間5万ドル授業料払ってるのに授業を「休み時間」とか言われたら、そら親はキレますわいな。。。_(:3」∠)_

三碧木星が持つ性質に「若者」があります。子どもたちのことでもありますし、大人にならないデューイもここに含まれるのだと思います。

子どもたちは、それぞれ悩みを抱えていた。自分たちなりに親に訴え続けていたが、上手く伝わらない。
「仕事よりも自分を見て」
「自分の孤独をわかって」
「理想の子供をおしつけないで」
努力しても褒められない少年や、褒められるのは見当違いのことばかりの少女。鬱屈していく子どもたちの心にするりと入ってきたのは、無邪気なデューイの言葉だった。
『お前たちは凄い!素晴らし音楽の才能だ!』
それまで褒められもしなかったことを、本気で凄いと讃えてくれる人。その人の言葉は、子どもたちの自信を少しずつ育み、音楽にのめり込ませていった。

『Rockとは支配階級への反抗だ。さぁ!支配者に立ち向かえ!!』

ロックスターを夢見る自分を抑圧する者に怒るデューイ。
自分を理解してくれいない親に怒る子供たち。
かくして、ロックを旗印に自己の解放を賭けての戦いが始まるのであった。

三碧木星は「感情の星」です。感受性豊かで、感動屋。
そして「反抗」「反発」という性質も持っています。
まさに三碧はRockの星ということになりますね。

何やかんやで予選を突破し、バンドバトル本戦に出場できることとなった『School of Rock』(ここでもうまい具合に「嘘」を活用しているww)。

しかし、本戦前に学校で開かれた保護者会で、音楽漬けの毎日に親達からは大クレームの嵐。
「頭のいい子じゃないから死ぬ気で勉強しなきゃいい大学に入れない。音楽なんてやっている暇はない」

その言葉に反論するデューイ。子供達一人ひとりにどれだけ素晴らしい音楽の才能があるかを力説し「こんな素晴らしい子供たち、俺が親なら自慢しまくる!!」と言い切った。

そんなとき、ネッドを伴ったパティが乗り込んできた。
「こっちが本物のネッド・シュニーブリー。この男は偽物です!!」
大混乱する保護者会。デューイは自らが偽物であることを認め、その場を去っていった。

「驚き」「怒り」「怒鳴り声」「喧嘩」「激論」なども三碧の性質です。
保護者会での混乱 → 落ち着く → からの、パティの暴露で大混乱
という混乱の二段活用でしたね。

行く宛のないデューイはアパートに戻っていた。
パティから「あなたのやったことは詐欺行為なのよ!?刑務所に行くようなことをやったのよ!!」と責められ、ネッドからも「僕のことを考えたことはあったか?教員免許を失うところだったんだぞ!さすがにもう、許すことはできない」と家から出ていくよう宣告される。

セリフの中にも明確に「詐欺」という言葉が出てきましたね。
これ、パティもネッドも言ってること何にも間違ってないですからねぇ……。
三碧の短絡さ、軽率さが招いた結果を如実に表現しているシーンだと思います。

そんなデューイの元に、生徒たちがやってくる。
「一緒にバンドバトルに行くんだ!」と。
「俺は嘘をついていたんだ。最悪だ!おまえたちの時間を無駄にしたんだ。だから、お前たちはお前たちの生活に戻れ」

しかし、生徒たちは一歩も引かない。シュニーブリー先生でもフィンでもどっちだっていい。
「僕たちにも何かできるって教えてくれたのは、あなただ」
「私の心の孤独に気づいてくれたのは、あなただ」
「あなた以外、他に誰ができたの?」
「あなただけは、なくせない」
窓の外からも自分を呼び続ける子どもたちの姿にデューイは決意し、共にバンドバトルの会場に向かうのだった。

デューイは決していい大人ではない。だけど、彼の持つ子供の心がなければ、生徒達の心に光を差すことはできなかった。だから子どもたちは「名前なんてどうでもいい。あの人じゃなきゃだめなんだ」とデューイそのものを必要としたんですよね。

三碧の性質に「振動」があります。
このシーンは、本当に観る者の心揺さぶるシーンでした。私は号泣しましたよ、ほんと。。。。゚(゚´Д`゚)゚。

会場に到着し、出番前に親と口論になる子どもたち。
「自分に自信をくれたのは、他の誰でもないあの人だ」
「これは子どもたちのための戦いだ。一度ぐらい、目を背けずにちゃんと見てみたら?」

バンドバトルではギター担当のザックが作った楽曲『School of Rock』を演奏。演奏後、舞台袖で我が子たちを大絶賛する親たち。そこに、デューイを詐欺罪でしょっぴくために警察官とともに現れたパティ。マリンズ校長がそれを制する。「フィンさんにはわが校の音楽コーチを依頼しています」と。
一難が去り、バンドバトルの結果発表。優勝したのは、デューイがクビになったバンドだった。しかし、納得できない親たちは「School of Rock!」と叫びながら抗議の声をあげていった。その成果か、特別にもう一度舞台にあがるよう『School of Rock』が呼び込まれるのであった。

この後は感動のライブシーンとなり、物語は幕を閉じます。
以上、駆け足で粗筋を紹介してきましたが、見事なまでに三碧木星の物語でしたね。デューイは劇中常にテンションが高いのですが、三碧木星は「元気の星」。そういうところも、やっぱり三碧木星でした。

そして、三碧木星の最たるものは「生き様で見る者を感動させる」というところです。転んでも倒れてもへこたれない。何度でも何度でも立ち上がり、他の人なら無謀と尻込みすることにでも挑戦し続ける。その姿に、人は心を揺さぶられるのです。

来年2024年は 甲辰三碧木星(きのえ/たつ/さんぺきもくせい) の年です。
そう!三碧木星の年なのです。
そして2024年の気は、実は今年2023年の夏頃から既に立ち始めています。
スクールオブロックの上演が始まったのが2023/8/17からなので、2024年の気を先取りするには最適の演目だったのではないかなぁ、と思っています。


さてさて。
ちょっと変わった視点でのストーリー紹介、いかがでしたでしょうか?またこんな感じで気学を交えてお話しできる機会があればやってみますね!

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