意識低い系の為の歴史入門

くっそ意識低い(逆に言うとハードルが超絶低い)歴史やり直し術って需要ある!?と思ったので、まず歴史の勉強たのし~ってなってもらうための入門編的なものをご用意しようと思った次第。

ネット環境さえあればまず歴史への苦手意識を減らすことが出来るんじゃない?と思ったので。

用意するもの
1.パソコンかスマホ
2.ネット環境
3.とりあえずやってみるかというモチベーション(ちょっとでいい)

その一:気になることをググってみる


え?それでええの?と思ったそこのあなた。それでいいです。
歴史学ってすげえ変態ジャンルで、ぶっちゃけ何でも資料さえあれば歴史は出来る。かくいう私もなんと「すごろく」で歴史論文を書いて修士号は取った。取れるの?って思ったでしょ、取れたんです。
教科書でやるのは政治とか外交などの公的文書が残っているジャンルの歴史が多いので、そこで「つまんね~~~!」と思う人が多いと思う。実際知らんがなと思って興味を失くした人はいるでしょ?
けれど実は歴史学ってのはめちゃくちゃ範囲が広い。私がやっていたのは文化史とか呼ばれるジャンル。
創作をやるオタクなら、服装とか食事とか芸術とかが気になるのに、なんでそれはやらんのじゃ!と思った人もいるでしょう。私もそうだったので文化史をやり始めました。
だから、たとえば「フリフリのドレスっていつから生まれたの?!」という疑問があるのなら、「ドレス フリル 起源」とかでググるだけでもう第一歩を踏み出したも同然である。色んなサイトの情報が出てくると思うので、とりあえず適当にネットサーフィンをしてみよう。

その二:ウィキを使ってみる


そんな感じでググってみると、多分どこかしらでネット百科事典のウィキペディアにぶち当たるだろう。
ウィキペディアは正直、学術的にはちょっと信用性が低い。専門家が書いてるわけじゃない(例外はある)し、やっぱりネットの情報なのでどうしても情報の正確性は担保しきれないのだ。けれど、概要を触るだけだったり、学習の起点にするには割と便利が良い。
ウィキペディアを書くにも参考文献はいる。大体の記事には参考にした文献だったりサイトだったりの名前が、一番下に記載されているものだ。ないやつは大体記事の一番最初に正確性が云々みたいな警告文が載ってる。
ともあれ、ウィキを読んでいくだけでも結構勉強になるもんだ。なによりウィキはカテゴリー分けもあるし、関連項目のリンクもある。どんどんリンク先に飛んでいくだけでも楽しいと思う。そうやってウィキの波をサーフィンしつつ、意識して読んでいくと「あれ?これって前にも読んだような」みたいなワードが出てきたりしたらもう完璧だ。そのワードはきっと、あなたの抱いた興味を深めるために必要な知識なのだから。

その三:簡単な本を読んでみる


ここでやっと本を読んでみる段階に行く。教科書でもいいし、気になった本を買ってみてもいい。
『よくわかる○○』とか『○○入門』みたいな本とか、あるいは『図説 ××』みたいな本で良い。ぶっちゃけ歴史とか文化の勉強がおもしれえなと思えればもう大勝利なので、とりあえず目についた本でピンときた奴を読んでみると良い。
ここで「あ、ネットでこれ読んだな」と思うものがあれば、だいたいどこの本にもそういうふうに書いてあると認識していいし、そうじゃないなら改めてそこで知識を付けてみればいい。
正しい歴史学の勉強法ではないし、これで到底論文なんて書けやしないが、とりあえず知識を入れるだけならこういう段階で良いのだ。いきなり分からん専門書を読んだって面白くない。
だいたい「図説」とかついてるなら、書いて字のごとく「図」で「説明」しているので視覚的イメージを捕らえやすいだろう。美術何かに興味があるならなおお勧めだ。
とくに、Kindle Unlimitedに加入している人なら、無料で読める本にこういう類はいっぱい入っている。とりあえず手に取ってぱーーーっとページをめくるだけでも、面白いものが見つかるんじゃないだろうか。

その四:ちょっと専門的なものをググってみる
いろいろ初歩的な知識を頭に入れたところで、もう少し踏み込んでみたい人は「Google Scolar」といった論文検索サイトなどを活用して、専門的知識を脳みそに叩き込む段階に言っても良いだろう。
むろん、「その三」で読んだ文献の巻末には、ウィキと同じように参考文献がある。そこから気になった本を探して読んでみるもいいだろう。どっちにしろ、ここまで来たならもうお前は歴史沼にハマったも同然。このまま参考文献という名の積読を増やし、読書の無間地獄に陥ること必須である。ようこそ、歴史沼へ。たのしいでしょ。

まとめ:歴史なんてきっかけはなんでもいい。


ぶっちゃけ「これってどういうこと?」という問いを立てて、それに向けてググってみた時点で歴史の勉強はできたも同然である。他の学問もそうだが、「問いを立てる」という行為が重要なのだ。あくまで筆者は気になったことがあった時、こういう手順を踏むこともあるということで紹介させていただいたが、もっと効率が良かったり正確だったりする方法はあるだろう。
けれど、あくまで今回は「意識低い系の為の歴史入門」なので。布団に寝っ転がってスマホ片手で事足りる勉強法と言われると、これくらいしか思いつかなかった。
もしあるなら、次回辺りにノートの作り方とかもできたらいいかな、と思ったけど正直私のノート見にくいしなあ。どうしたものかね。
ともかく、この記事がちょっとした参考程度になれば幸いである。

使えるサイト

世界史の窓
https://www.y-history.net/
→ここに直接飛ぶより「(検索ワード) 世界史」とかで調べると、ここに記載がある事項ならこのサイトのページがトップに引っかかるらしいので、「なんやこれ」と思った単語があれば活用してみるのが◎。

Google Scolar
https://scholar.google.co.jp/schhp?hl=ja
→文献検索に。かなり精度が高いので、筆者も学生時代かなりお世話になった。地味に論文だけじゃなく本も引っかかるのがミソ。関連度順なのもいい。

Kindle Unlimited
https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/hz/bookshelf
→なんか多分まだ3か月読み放題と化してる。月額980円。高いと思うかもしれないが、読み放題に入っている本の数が馬鹿多いので入っとくだけ得といえば得。漫画も読めるし。暇つぶしに使うも吉。アフィリエイトとかではないです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?