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(2)日本版帰化試験問題 第81問

【アメリカ市民権試験問題】

■第81問 第2次世界大戦で合衆国はどの国と戦ったか。

(答) 日本、ドイツ、イタリア。

【帰化試験問題】

★第81問 大東亜戦争開戦時、日本は英米に宣戦布告したが、逆に日本に対して先に宣戦布告し、1週間で降伏した国はどこか。

(答) オランダ

【解説】
 米国版は、所謂枢軸国を答えさせる問題だが、日独伊は軍事同盟を結んでいたとはいえ、戦争中に共同作戦を行った訳でも何でもない。アメリカは、日本と、独伊と、別々の戦争をしていたようなものなのだ。
 また、語られることのないアメリカの汚点は、全体主義国家ソ連と手を組んだことだろう。ソ連はナチスドイツと手を結んで、東欧を蹂躙した。アメリカはファシズムとの戦いだと言い訳するが、ソ連はファシズムが近親憎悪した全体主義システムである事は否定できないし、逆に日本は「ファシズム」でなかった事も否定できない。
 ところで、昨今の若者の中には、日本がアメリカと戦争したことすら知らない者がいるらしいので、大東亜戦争で対戦した国を問うことも必要なのかもしれないが、やっぱり一寸ひねってみたい。
 オランダが蘭印の石油を日本に売っていれば、大東亜戦争は起こらなかったという仮説もある。そうしておれば、オランダだって日本に喧嘩を売ったのはいいけれど、たった1週間で、300年もの間支配したインドネシアから叩き出されることなど(暫くの間は)なかったかも知れない。
 「女王の首飾り」と言われた東インドを日本に解放されたオランダは恨み骨髄のようだ。いまだに、自らは国会で蘭印支配は正しかったと決議する時代錯誤の感覚を持ちながら、日本軍の戦争時の振る舞いを糾弾するというダブルスタンダードは本当に見苦しい。どこかあの隣国を見ているような嫌悪感を覚える。
 幕末維新の頃、欧州を巡業した軽業師が日記で、欧州の中でオランダだけをこき下ろしているそうだ。何となくわかるような気がする。
 オランダに引っ越した知人の話によると、好況時に受け入れた外国人(ムスリム)が町に溢れ、オランダ人は肩身の狭い思いをしているらしい。罰が当たったのだと嗤っている場合ではない。我々は愚か者の轍を踏まないようにしなければならない。


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