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(2)日本版帰化試験問題 第56問

【アメリカ市民権試験問題】

■第56問 連邦収入税申告の締め切りはいつか。

(答) 4月15日

【帰化試験問題】

★第56問 確定申告の締め切り日はいつか。

(答) 4月15日

【解説】
 日本と違ってアメリカは、給与所得者であっても、必ず税の申告をしなければならない。だからこの日は非常に重要だ。だから帰化試験の問題にも出題されるのだろう。
 郵便局は4月15日のうちに投函された納税書類に、当日付けの消印を押し、それが期日までに申告した証明となる。どの郵便局で最後の受付があるかは事前に広報され、指定された郵便局のポストには深夜まで係員が立ち、車で訪れる納税者の書類をさばいて行く。これは言わばアメリカの風物詩だ。筆者もそうだったのだが、小規模自営業者の場合、書類は煩雑ではあるが、公認会計士に頼むまでもないので、納税ソフトで済ませることが多い。それでもやはり、4月15日が期限であることは間違いない。
 日本の給与所得者の場合、原則的に源泉徴収で全て終わってしまうから、申告に無関心の人が多い。
 源泉徴収ははくせ者だ。
 給与が銀行振込になる前に税を払い終わっているから、どうしても納税をしているという感覚に乏しくなり、税の使い道への関心が薄くなる。そもそも源泉徴収というシステムは、有事に収税しやすいように考えられたものだと聞く(所得税そのものが、戦争税だったという歴史もあるらしい)。税への関心は、政治への関心に繋がる。国民はもっと税に対して関心を持つべきだと思う。

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