時代の空気に踊らされる凡人家族
借金返済を始めた1991年当初、日本経済は今だバブル経済特有の
「楽観的空気」が漂っていた。
町工場の社長さん達も
「そのうち景気は戻るさ」と強気の発言が多かった。
町工場が乱立する下町で商いをしていた我が家は、日本の高度成長と
ともに事業の方も順調に成長していき、店舗の設備も整えていった感じだ。
自分達の実力以上に世間の経済状態が良かったこともあり、
銀行に借入し、もっと商売を発展させようと考えた。
街中では
「500万で買ったゴルフ会員権が8000万で売れたわ(笑)」
ってな感じの鉄工所の社長さんがゴロゴロ居た。
当初出たばかりのホンダNSXというスポーツカーがガソリンスタンド
で給油しており、グンゼのランニングシャツで雪駄履きのオヤッサンが乗り込み颯爽と走り去っていった。
今でこそ「デフレ」なる言葉「需要不足」という認識が世間に行き渡り、30年間も賃金上昇も経済成長もしていない異常な状態にある。
借金をした平成30年間はデフレであったが、そのデフレがスタート
したタイミングで我が家は借金を始めたという最悪の選択をしたのである。
ま、そうなるわな。涙
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