2024.10.13 with the Devil


・「悪魔と夜ふかし」という映画を見に行った。ネタバレしてしまう懸念があるので感想等は一番最後に。

・PG12のホラー映画ということは知っていたのでそれなりにビビっていたのだが、同行者が直前に体調を崩して行けなくなり、私一人で見に行くことになった。

・ミッドサマーのDC版(R18)を劇場で見ておきながらビビる必要はないと思う。そう思うけれど、でも怖いんだ。単騎でホラー映画という体験が。

・大森時生作品、特に梨さんが絡んでいる作品が好きな方は好きかもしれない。めちゃくちゃ好きか全く刺さらないかの二択。

・直前に野菜多めのタンメンを慌てて食べたので、逆流性食道炎の症状との戦いで若干の緊張が和らいだ気がする。劇場で嘔吐する危険性にビビった方がいいから。

・結局一人で見に行き、同行者からPayPayで送金された映画代をそのまま高野のケーキに変えて帰宅。

・高野は売り場に行くと常に「せっかく高野のケーキ買うんだしフルーツ盛り盛りのものを食うべきだろ」という感情と「ケーキの口なんだけど、フルーツ多いのってタルトだな……」という感情がせめぎ合うのだが、今日買った「フルーツロワイヤル」はその両方の欲求を満たしてくれるので嬉しい。スポンジケーキも食べられるしフルーツもいっぱい食べられる。普段は季節のフルーツに吸い寄せられてしまうのであまり食べたことがなかったが、かぼちゃ系のケーキにさほど心動かされないタイプなのが功を奏した。

・帰ってケーキ食って風呂入ってゆっくりして気付いたのだが、今日は鎧坂さん(好きなwebライターの一人)のイベントの日だった。

・完全に忘れていた。最初の告知のときから「要検討」としていたのに。

・「要検討」にしていた理由は普通に今日出かける先約があったからだ。とはいえ晩ご飯まで一緒に食べるかわからないし、夜の部なら行ける可能性あるっちゃあるな……と思っていた。

・結局今日一人だったじゃん。何映画見てケーキ買ってさっさと帰ってるんだよ。しかも当日券あったらしいじゃん。夜の部なら絶対間に合ったって。

・フォロワーもそれなりに行ってたっぽい。マジで悔しいです。感想教えてください。

・まあ翌日も9時に上映開始の映画を見るというバカのスケジュールを立てているので、行ってたとして睡眠時間にかなり打撃を受けていた可能性は高い。


・以下、「悪魔と夜ふかし」の話です。ネタバレ有。









・面白かった!

・大森時生作品をほとんど見ているオタクがこの手のモキュメンタリーホラーを好きじゃない訳がなかった。

・と思って公式サイトを見たら大森さんと監督のトークショーがあったらしい。妥当。

・本編の話をすると、『高視聴率に目が眩んだ司会者やディレクターがオカルトブームに乗っかって、霊能者や悪魔憑きの少女を呼んで攻めたことをやっていくが……、という流れを収録した、70年代のアメリカで放送されていた生放送深夜番組の放送事故のテープ』なのだが(ここまで映画の予告編だけでわかる情報)、大筋はこの段階で想定できるストーリーを丁寧になぞった物語だった。

・とはいえ結構惑わされるような演出も多い。中盤~終盤でのオカルトに懐疑的な男のムーブはかなり良かった。あと必死な命乞いもクレバーかつ愚かで最高。大好き。

・中盤まではじわじわと不穏な感じで、要素だけを散りばめていくような日本のホラーの雰囲気だったが、最後にアクセルベタ踏みでアメリカンホラーをやり出して意表を突かれた。ちょっと面白いぐらいベタ踏みだった。好きな人は好きだが嫌いな人は冷めると思う。私は好きでした。

・身構えるほどの怖さではなく、普通にホラー系エンタメとして楽しめた。単純に悪魔憑きっていうのがあんまり日本人、というか非キリスト教圏の人間にはさほど怖くないのかも。

・「このテープ持ってないですか?」を思い起こさせる作品だったが、このテープ~は流石の梨さん参加作品として説明らしい説明が一切なく、嫌な感情だけ与えられた上で散りばめられた不穏な伏線をこっちが集めて並べて考察させられるものだった(※私は梨さんの作品を好んで読んでいる)が、悪魔と夜ふかしはそれに比べるとかなり優しい。繋げる点と点の間隔が狭いので繋げやすい。

・でも7割ぐらい説明して残り3割を投げてくるので、むしろ説明不足感というか、足りないぞ!!!という気持ちにさせられた。説明されるのが2割だったら逆にそういうものとして受け止められるのに、不思議だ……

・これ映画館で見たほうがいいです。「観覧の客」になれるので。

・いや別にテレビで見ても「視聴者」になれるんですけど。深夜帯で見たい。できればハロウィンの日に。

・ずっとテレビ番組と収録現場を交互に映している(後半はさらにVTRとかもある)ため、話が進むにつれて現実と幻覚がよくわからなくなってくる。見る側を巻き込むような演出が良かった。

・アクセルベタ踏みターンを終えて迎えた最後、本編で一番不安になったかも。

・しかもポスターや予告で使われてるシーンってここじゃないのか?いいのか?そんなことして…………めちゃくちゃ不安になったのに…………

・司会者の俳優、司会者が上手すぎる。本業司会者だったりしない?

・納得のPG12だったな。ゴアの描写がそれなりにあるがゴリゴリのグロはほとんどない。ジャンプスケアがないのは助かった。

・サブ司会者のあいつ、あまりにも不憫すぎませんか?


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