マッサージをやめた日
「俺はマッサージがうまくない」
そう受け入れるのに10年もかかってしまった。
整骨院・治療院業界に入って
1番最初に教わったのが『マッサージ』だった。
むしろ中学生時代から何度も整骨院に通っては、
『マッサージ』を受けてきた。
「サッカーをやってれば怪我はつきものだよね」
「大丈夫!こうやってほぐせば治るから」と、
腰や足首を痛めては、整骨院で『マッサージ』を受ける。
今思えば、足首の捻挫に対しても『マッサージ』をするなんて、
笑えてしょうがない。
今まで柔道整復師として10年間『マッサージ』をしてきて、
本気で『マッサージ』の技術を磨いてきて行き着いた答えは…
「マッサージでは治せない」
だ。
これまでの治療家としての10年間で対応した症状は
・慢性腰痛
・五十肩
・変形性膝関節症
・猫背
・股関節痛
・頭痛
・捻挫
・むくみ
など、あげたらキリがない。
じゃあこれらを「治せたのか?」と聞かれたら、
「治せてない」と答えるだろう。
8年前に退職した勤務先で担当した患者さんは、
「先生のお陰で治ったわぁ!!」と言っていたが、
僕が退職した2週間後に当たり前のように治療を受けに来たそうだ。
丸1年かけて、「あなたのために」知識や技術を磨いて、
「どうやったら治せるか?」だけを考えて過ごしてきたのに、
「朝起きたらまた腰が痛くなったわ⤴」の一言で終わる。
「今までの努力は何だったんだ…?」
僕に限らず、多くのセラピストが同じことを1度は感じるであろう、
自分に対する悔しさ・情けなさ・不甲斐なさ。
未熟さ・知識の少なさ・経験の低さ。
さらには先輩や院長から
「気持ちが弱い」
「こういう世界だと受け入れろ」
「もう少し大人になれ」
と罵られる。
全く役に立たない答えしか返って来ない。
実は治療院業界は、セラピストが病んでいる数が多い。
真面目で正義感と責任感が強く、
「人の痛みは自分の痛みだ!!」みたいな人も多く、
(むしろ初めはみんなそうだと思う)
患者さんの痛みや不調を改善できないと、
責任を感じすぎて潰れてしまうケースが多い。
しかも独立している治療家は、
経営やマーケティングの知識なんて皆無で、
・治療
・経営
・人間関係
など、一人では抱えきれない悩みを背負っている。
しかも治療家の6割以上は腰や手首などに故障を抱え、
「このままずっと治療家として食べていけるのか?」
という出口のない不安・現実と戦っている。
これを書いている自分も、
実は首と手首を痛めている。
妻と3人の子供がいる自分にとっては死活問題だ。
何度も「治療家」としての食べていくことを辞めようと思った。
何度も「もっと簡単な仕事はないか?」と思った。
何度も「お金さえあれば…」と思った。
そして、「思っただけ」だった。
結局今も「治療家」をやっている。
独立開業してもうすぐ丸5年だ。
この4年ちょっとの記憶なんてほとんどない。
ただ、こうして文章を書いているのにはキッカケがあって、
・健康に対する「研究」が進んだこと
・科学の力で色んな事が「見える」ようになったこと
・「情報」が簡単に扱えるようになったこと
これによって僕の思考や視点はひっくり返った!
僕を大きく変えた3つのキッカケは、
・『腰痛の85%は原因不明』という科学的な事実
・『慢性痛のほとんどは脳のエラー』という研究結果
・一般人でも『情報発信でお金が稼げる』という時代の変化
だった。
「え?85%も原因不明なの!?」
「脳のエラーが原因なら、そっちにアプローチしなきゃダメじゃん!!」
「正しい知識を届けることは、治療とお金を稼ぐを両立できるんじゃね?」
こんな安易で、自分に都合のいい解釈は、
僕にとっての重要なターニングポイントになった。
知らなければ諦めていたと思う。
諦めていたら気付かなかったと思う。
自分の勉強の為に情報収集はしていたけど、
自分が『情報発信』をする側になるとは思わなかった。
だって「特別な世界」だと思っていたから。
だって「直接手で触れないと治せない」と思ってたから。
でもこれからは、『新しい治療の可能性』に挑戦できる。
何が正解かもわからないし、やり方も1つじゃない。
そもそも気付いてもらってないから、土俵にすら立ててない。
現時点では『情報発信』で1円も稼げていない。
それでもまずはやってみようと思う。
届け方も文章もこれから磨いていく。
自分の言葉や文章が『治療技術』になるなんて、
考えただけでワクワクする!
「なんか面白そうだから」
「治すことを諦めたくないから」
「知らないことを知る楽しさに気付いたから」
『治せないとわかってるマッサージ』はもうやめた。
『マッサージ』にしがみつくのもやめた。
僕は『患者さんを根本から健康にしたい!!』
見せかけやその場限りの「健康にしたフリ」じゃなく、
患者さんの『痛みや不調の本質的な改善』を提供したい。
「俺はマッサージがうまくない」
そう受け入れるのに10年もかかってしまった。
でもそのおかげで、
新しい時代と可能性を生きることが出来る!
ここが俺のスタートラインだ。
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