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帰ってきたアントラーズ

チームは前節、札幌戦で2点のリードを奪いながらも追いつかれ、勝ち点1を得るのみに留まっていた。
それからのこの1週間、衝撃のニュースが入ることになる。

ザーゴ監督解任。

確かに成績は良くなかった。内容もとても将来性があると思えるものではなく、解任されてもおかしくはない状況ではあったが、まだこれからかと思われた矢先にこの一報が飛び込んできた。

チームとしてもタイミングがここしかなかったのだろう。
この1週間が終われば連戦が続き、そのタイミングでの解任はさらにリスクを伴う。
連戦が終わってからの判断では優勝を狙うにあたって手遅れになる可能性もある。
おそらくはその様な判断から、このタイミングで決定する必要があったのではないかと推測される。

後任は相馬監督となり、コーチからそのまま昇格させた形だ。

また、ニュースはそれだけに留まらず、コロナウィルスの陽性者も出た。
アントラーズにとっては災難が続く。

4/17、リーグ第10節の徳島ヴォルティス戦

相馬監督の初陣。準備期間は短く、またザーゴ監督の方針を継承するのか、以前の鹿島の戦いに戻るのか注目の一戦になった。

結果として、試合を観たイメージでは後者になる。

先日までは守備時のプレスが前線から常時追い回すような形で、後方が連動して前に守備を行わないために間にスペースができてしまい、相手にかわされる場面が多々あった印象だが、今日の試合では無理に追い回す様なことをせず、ある程度初期の守備ラインは下げた形で、その代わりに前から後ろまでをコンパクトにすることで相手に広いスペースを与えないようにしていた。

得点はセットプレーからの町田の1点に留まったが、攻撃に関しても無理に詰まる様な場面が減り、「ダメなら無理せず」という様な場面が見受けられた。

決して磐石な戦いではなく、一つ点を取られていれば行方が分からない展開ではあったが、何はともあれアントラーズは勝ち点3を持ち帰ることに成功する。

次戦以降も期待は持てそうだが・・・

気に掛かるのは、元々アントラーズとしては「主導権を握る」を目的としてザーゴにチームを託し、新築の家を建てようとしていたはずだ。
今回の試合を見る限りでは以前の家に戻った印象があり、これが短期間のための措置なのか、今後継続されるものであって本当はまだ目的を諦めてはいないということなのかは分からない。

アントラーズファンとしてはポゼッションに拘ることなく、勝利を重ねられるのであれば用いる手法はどんなものでも構わないと思うのだが、これで川崎などに勝つことができるのかどうかはまだ未知数であり、これからどの様にチームが変容していくのかを注視していく必要があるだろう。

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