東京ビギナーウォーカー

こんな時期ですから自分自身の力試しも兼ねて「おたくでこういうことやりたいんですけども…」という企画書みたいなものを提出してみたところ、まさかまさかの「面白いじゃん」。

というわけでこの度、初めて東京に乗り込みました。



初めての東京、不安なことだらけです。

何しろ僕は島根の片田舎でぬくぬく育った坊や。
一応広島に3年間住んではいますが、新幹線なんか一度も乗ったことがありません。乗り換えなんかもきちんとできるか心配です。


そして何より、目的地まで正しいルートでたどり着けるかどうかわかりません。

今までの僕の大都市経験といえば中2の修学旅行、京都での班行動ですが、あれは何かあったらホテルで暇している先生に連絡すればどうにかしてくれる仕組みになっていました。

ましてやあの日の僕は胃腸炎でグロッキー状態だったので、ろくに覚えていないのです。

はっきり覚えているのは、映画村で限界突破したことです。



そんなこんなでメインイベント以上にあれこれ心配していましたが、意外とアクシデントって起こらないものなんですね。

そもそもメインイベントの方はまさか本当に通るとは思っていなかったので、そちらの方はよくも悪くも気楽にやれているのです。

むしろそれ以外の「旅」の部分がメインみたいな感じになって、降り立ったことのない地でまるで特番の収録でもしているかのような感じでした。



東京の街を歩いていると、当然ですがいろんな人とすれ違います。

田舎者の僕はすぐ「芸能人でもいねぇかなー」という思考になります。


ちょっと可愛い子を見ると「知らないアイドルか!?」と思ったり、

ピンクともブラウンともつかない髪色の女性を見ると「ラランドのサーヤか!?」と思ったり、

えらく髪の長い年配の男性を見ると「プライベートのみうらじゅんか!?」と思ったり。


もしかしたら「っぽい人」の反対側を本物が歩いていたのかもしれませんし、あるいは本当にみうらじゅんだったのかもしれませんが、とにかく残念ながら1泊2日では芸能人に出会うことができませんでした。



東京での時間は、意外と普通でした。

人通りが多いのも次の日にはすっかり慣れましたし、コンビニや施設なんかもそんなに変わりませんでした。

夜とかホテルの外にヤンチャな人とかいるんじゃねぇかと思ってましたがそんなことはなく、これに関しては圧倒的に北九州の方が怖かったです。



ただ一方で、いつもと違うちょっとした出来事が特別なことのように感じた瞬間もたくさんありました。


行きの新幹線で窓の外を見ながら『オードリーのオールナイトニッポン』を聴いたり、

テイクアウトしてホテルに帰ってみたら箸がついていなかったり、

3階建ての吉野家が全席埋まっていたり、

着替えのためにカラオケに入ったら30分で900円もとられたり。


その1つひとつに「うわっ東京!」「うわっ非日常!」などと心躍らせていたのですが、これは今すれ違った人たちにとっては特別なことじゃないんだろうな、と思ったりもして。

特番なのは自分だけで、他の人たちにとっては通常放送。
サラリーマンにとっての朝なんかは月~金の帯番組みたいなものなのかもしれません。

それと同時に、場合によってはいつか自分にもこれが通常放送になる日が来るのかもしれないな…みたいなことを考え出すとなんだかセンチメンタルな気分になってきて、急いで1本早い新幹線に飛び乗って帰りました。

やっぱり僕には時々都会の空気を吸って感動するぐらいののどかな暮らしが合っているのかもしれないです。



ただ、今回の旅を単発特番にしてしまうのは非常にもったいない。

もっとやってみたいこと、行ってみたいところ…もちろん観光がメインではないですがたくさんあります。

もう一度と言わず、二度、三度、ぜひお声がかかればいいなと思っていますし、なんなら来年の春からレギュラー化を…というお誘いも大大大歓迎ですよ!!!


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