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私を変えたVALUというSNSの思い出


やまにちは。まっつん(@red_mattsun)です。

VALUというSNSをご存じですか?
実は私は「赤い女ライダーまっつん/フォトアルピニスト」として活動していました。今回はVALUが3月いっぱいでサービスが終了したので、VALUのこと 、VALUでの私の活動、感じていたことについて思い出として記録したいと思います。
今まで色々なSNSを利用してきましたが良い意味で最も自分に影響を与えたSNSだったと思います。

実際にVALU利用者以外の人はYoutuber(ヒカル)がVALUの取引で炎上した事件で聞いたことがあるのではないでしょうか。
そんなVALUが3月いっぱいでサービス終了となりました。サービス終了に至った経緯などVALUに関することは代表の小川さんや色々な人がお話ししているのでそちらで見てもらえればと思います。

サービス終了前にログインしておきたかったのですが、私生活でバタバタしている間に終わってしまったので…。最後にログインしてもう一度見ておきたかったので悔いが残ります。
今更終わったサービスについてではありますが自己満足的に語ってみたいと思います。

この記事では前半は私の感じていたVALUの話、後半では私の活動していた様子とVALUで得た体験について振り返ってみたいと思います。

VALUって何なの?主観でVALUを語ります

VALUを知らずにこの記事を読む人がいるかもしれないのでまず私の主観を交えながらVALUについて語ってみたいと思います。

VALUというSNSの特徴

VALUはSNSですが、特徴的なシステムがあるサービスでした。
VALUではアカウントを作ったユーザーが、自分の「VALU」を発行でき、そのVALUはユーザー同士で売買することが可能です。売買は仮想通貨で行います。例えば自分の発行VALUに価格をつけて販売し、購入してくれる人がいればその分の仮想通貨を得ることができます。

いろんな人がいろんな目的でVALUに集まっていた

VALUには多様な人がいましたが、その利用方法も立場や目的によって様々でした。

・支援を得る。活動をアピールする。価値を高める

こういった目的でVALUを利用する人が一番多かったのではないでしょうか。自分や自分の活動、サービスなどの価値をアピールし、価値を感じてくれた人にVALUを買ってもらっう。そうして得た資金でチャレンジや、目的の実現を目指す。クラウドファウンディングのようなニュアンスもあるかもしれません。

・支援する。応援する。

例えば自分の好きなマイナースポーツあったとします。そのスポーツ競技で活躍している人を応援して、そのスポーツを盛り上げたい!とかそういう目的で選手のVALUを購入することで、その選手を直接支援することができます。購入したVALUは購入者が保有する形になります。
もしそのスポーツや選手が有名になり、価値が上がれば保有VALUの価値も上がるので、その分の差額がプラスになります。このようにVALUのやり取りは企業間の「株」の売買のようなイメージのもので、これを個人間でやり取りできるのがVALUのサービスの一つでした。

・利益を求める

価値が上がった段階でVALUを販売することで当然利益が出ます。このようにVALUの売買で利益を出すことも可能なのでそれを目的としてVALUを株のように売買している人もたくさんいました。

・交流する
VALUにはなんだか大物がたくさんいたりして、そういった人々とSNS上で交流したり、直接VALUを売買することで支援したり、されたりできました。様々な興味ある分野の人との繋がりを持つこともできます。

SNSとしてのVALU

VALUにはTwitterやFacebookのようにタイムラインのようなものがあって、それぞれが活動を投稿したり、交流をすることが可能でした。イイね、とかもあったと思います。この辺りは普通のSNSと同等かどちらかというと機能に乏しかったような気もします。必要最小限というイメージでしょうか。特に不自由していたわけではありませんが。

VALUの面白さの一つ「優待」

VALUのサービスで「優待」というものがありました。これは面白くて、自分のVALU購入者(VALUERと呼ぶ)へ還元する形で相手に何か提供することを公約する、といったものです。
例えば、芸術系の活動をする人であれば自分の作品をプレゼントするとか、自分と直接会う権利とか、何でもします!とか、その人の活動によって本当に多様で優待を見て回るだけでもとても面白いものでした。
自分の場合はVALUを購入してくれた人に対して「一緒に登山して山でコーヒーをごちそうする」「山で写真を撮影する」「山岳写真をプリントアウトして差し上げる」というものをやっていました。写真プレゼントして喜んでくださった人がいて嬉しかったのを覚えています。

無名でもエネルギッシュで野望を持つVALUの人々に影響を受けていた

こういったサービスで有利なのはもちろん有名人です。どのSNSでもそれまでの活動実績でその人の価値がすでに認知されている場合、最初から盛り上がります。例えば芸能人とか著名ブロガーとか。その人がそれまでに築いてきた成果なので当然です。

個人的にVALUで面白かったのはあまり有名じゃない人の活動を見ることでした。すでに成功している人よりもプログレッシブでこれから成果を上げそうな人や、成果を上げようと前向きにチャレンジしている人を見るのはとてもワクワクするものです。自分の願望と重ね合わせているところもあったかもしれません。
また、ニッチなところに着目して何かビジネスにしたいとか、地域再生したいとか。とにかくいろいろな分野の人がいました。自分が成長するために何かするのは楽しいですが、自分の応援したいと思える誰かが目標に向かって取り組んでいるのも面白いものです。

そんなエネルギッシュな人々を見ていると面白くもあり、自分も影響を受けるものです。先人や成功者、成功しようとする人々、好きな分野を盛り上げようとイベントをする人、そんな人がうじゃうじゃいて自然と自分のモチベーションも燃え盛っていきました。

VALUではコンテンツとそこに価値を見出せる人が結びつくことができた

VALUで活動する人には一人一人に物語がありました。
もちろん知らない人から見れば「くだらない(価値のない)」物語でも、そこに価値を見出す人がいて、価値というのは見出す人がいてこそ生まれるものですよね。VALUはそうしたコンテンツや人とそこに価値を見出す人を結びつけたり、それまで知らなかった価値を発見できる場所でもあったと思います。

VALUで普段知らない世界に触れ可能性を見ることができた

私は自分が能動的に関われる世界には限られた可能性しかないと思っています。だから、自分からは絶対に関わらない世界にこそ関わっていきたいと思っています。VALUでは本当にいろんな人が活動していたのでそれを眺めているだけで「こんなことがあったのか!全然興味ないけど調べてみよう」「よくわからないけど頑張っているみたいだから応援したい」「何バカなことやってんだ!面白くなさそうだけどなんとなく見守るか」みたいな。
でもそういう自分とは縁遠い世界とか分野を知ったり、イメージするだけでも、自分にはないものに通じる何かを見つけ出せる可能性になると思います。
VALUでは自分の価値を認めてもらいたい人が、理解を得やすいようにアピールをしていて、どれも面白く見えます。そういったユーザーを探してフラフラとSNS内を徘徊しているだけでも刺激になりました。ネットを通して人と人(コンテンツ)がダイレクトに繋がることができると言う体験でもありました。

私のVALUでの活動について

さて、ここからは自分の話をしてみようと思います。
まず私がなぜVALUを始めたかというと、なんだか有名な人が「VALUすげーぞ!」と言っていたからです。誰が言っていたか、どこで見たかは全く覚えていませんが、YoutubeでもTwitterでもなくブログの記事だったような気がします。
それでなんとなくアカウントを作ってみました。

そうしてVALUの世界を覗き見て「なんかここすげーぞ、みんなすげーエネルギッシュだ、、、自分もここでなんか頑張りたい!」そんな気が起きてきて、気がついたらVALUを積極的にやっていました。

フォトアルピニストとしての赤い女ライダーまっつん

私はVALUでは山岳写真家を目指して取り組んでいました。当時はアルパインクライミングは始めておらず、風景写真を軸に山岳写真の撮影に力を入れていました。
「フォトアルピニスト」と言うのは大阪で一緒に写真に取り組んでいたおっちゃんに、私の肩書きを考えてみたんだよ!と言われて「フォトアルピニスト」っていいんじゃないかな、と言われて、ピンときたのでそれを肩書きにしていました。

どんな感じで活動していたか

まずプロフィールに将来の夢を文字数いっぱいに書いていました。将来の夢と言っても活動を続けて行った先にある自分のビジョンです。今はもうログインできないのでどんなことを書いていたか具体的には思い出せないのですが、8000m級の山に登って山岳写真を撮りたいと、そういうことを最終的には書いていたと思います。そこには長野県へ移住してもっと真剣に登山に取り組むと言う目標もあげていてそれに関しては今は実現しています。
長野に移ってからはアルパインクライミングをやるようになったので少し趣向は変わっていますが山に対する思いは変わりません。
今はTwitterに投稿している山の活動ですが、当時はVALUに投稿していました。VALUの中で私のような活動をしている人は少なかったと思います。

無名な私だったがVALUを保有してくれる人がいた

VALUは興味本位で始めただけで、いろいろな人の活動を見て楽しんではいましたが、自分は無名なので最初はほとんど反応もありませんでした。
無名な自分が誰かに価値を認めてもらえるとか、支援を集められるとも思っていませんでした。ただ、もし私を応援してくれる人がいたらいいな、と淡く思っていました。
そうしてあまりガツガツせずVALUで活動の公開を続けていくうちに何人かの人が私のVALUを購入してくれました。私は根がネガティブなので、自分に価値のあるとは思えなかったので、なぜ購入してもらえたのか理解できなかったのですが、とにかくとても嬉しくて舞い上がったのを覚えています。
その時に知り合った人とは今も交流があったり、助けてもらったり、繋がりも広がって、本当にVALUでの出会いには感謝しています。

VALUで活躍していた人たち

VALUを真っ先に始めた人たちは今でもネット上で活躍している人が多いです。VALU全盛期に活動していた人たちは今もネットやその他色々な場所で活躍している人が多いです。色々なSNSでその人たちの活躍を見るのも私の楽しみの一つにもなっています。特に深い関わりがあったわけではありません。ただ同じSNSの中ですれ違った程度ですが、VALUはなんだか濃厚でエネルギッシュで、不思議と楽しいSNSでした。

失われない、VALUを通して得た考え方

そんなVALUでしたが、私も次第に離れて行きました。一つは長野県に移住したことで登山活動が忙しくなったこと。そして、 VALUのユーザーが減って行ったことがあります。VALU全体がなんとなく閑散として、ネガティブな雰囲気になっていった時期がありました。
VALUの初期からピークごろの雰囲気に影響を受けていた私は徐々にVALUから離れて行きました。でもVALUで受けた影響は大きくて、VALUがなくなっても自分で自分の価値を作り出したいと考えるようになりました。
そして自分の価値だけでなく、自分の経験・体験などを共有して、それに価値を求める人に伝えたいと考えるようになりました。私の取り組んでいることをネットを使ってダイレクトに人に伝え、人とつながって、何か与えられたら。その結果誰かが喜んでくれたり、その人の新たなチャレンジにつながったり。そしてそれが自分のチャレンジにも繋がればいい。そのために、少しずつでもネットで発信していきたい。
そういう考えを持つようになりました。
そうして、今はTwitter、Youtubeを中心にオンライン上で登山の活動を通して色々な人に価値のある情報を提供することで、私の価値にも繋げることができればと思っています。

今の私があるのはVALUがあったからだと思う

と言うわけで、今私がTwitterやYoutube、noteやブログなど個人的なメディアを通して活動を配信したいと思えるようになったのはVALUをやっていたからです。VALUで得た考え方、周囲からの刺激・影響、それがあったから今の私があると言えます。
有名でもなんでもないですが、私のような個人でも希望を持ってチャレンジしてみたいと思い立たせてくれた、VALUとはそんな夢のあるサービスでした。今後もVALUで得たものを忘れず少しずつ、成長していきたいと思います。

そんな感じで、なんとなく思い出補正もありますが、忘れないうちにVALUでの思い出と感謝を綴ってみました。ありがとうございました。

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