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逆行

野良猫は怪我をしたり
体調を崩すと
姿を消す

具合が良くなるまで
安全なところに身を隠し

日光を体に当てたり
じっとして回復を待つ
任せる

そしてもう大丈夫というところで
いつもの場所に戻って来る

人は
生活に追われると
待つ暇が無くなる

だから早く都合よく治れと
身体の声を無視する
任せない

そんなことを繰り返していたら
その思い通りは
もう無理だよって
いつか身体にそっぽを向かれそうだ

身体の自然からは離れられない

それは幸せなことで
孤独じゃないってことなんだけど

どうして人は
求めながら
逆行していくのだろう

それは外側の自然に対しても
言えることなんだ

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