構想。

イラストやアートと呼ばれる物は幅が広い、その中に独自の感性があるのを見た人が感じて楽しむ物、もある。
私は長年作っている作品がある、描き続けては自己満足で投稿している。
と、いうのはもう過ぎた話。自己満足ではないイラストを描く事がかなり増えた。
人に見せるかどうかというのもあるが、表現したいと思う事が己の感情一つではなくなった。
「疲れるんじゃないかな」と心配だったが、案外慣れるもんだ。

私を表現するイラストなのか、表現のために私が必要なのか。
どちらも含まれている事は理解してるが、私が出したいのはどちらなのか。
深く考える時間が必要だ、人と話す事も大事なのだろうが、これは私が考える事だ。
理解して納得するまで、その後は形にするだけ。
曖昧な状態は好かない、イラストの未熟さは仕方ないが内容は自分に嘘をつきたくない。
「これだ」と思う道が必ずある、未来の事ではなく今進みたい道が絶対にある。

人生の中の道は前から探していて、霧があった所から大きな壁がある所まで見えるようになった。
イラストはその中の感情表現だ、壁を破壊する物ではない。
どちらかと言うと自分の背中を押す物なんだと思う。
絵を通して自分を表現したい、自分を出したい、そういう気持ちが無意識に込められている。
見てきて知った事、見てきて感じた事。
想像だけで作った、世の中の一部、人の一部、欠片だらけの世界。
これらを『描く』というのは想像以上に難しい、想像でしかない、知識や実力が中途半端な物だから。

今の自分が描ける全力、にすると少し違う物になるから、今の自分が描ける描きたい物を。
価値があるかどうかは後からついてくるはずだ、価値が無くてもいい。
私が輝くかどうかも私が考える事ではない、輝きを求めてるわけではない。
ただ「面白い」と思った物を見て知って欠片にして自分の世界にしていく。
それを出していけばいいだけ、絵でも文字でも。
そういう人間で、そういう表現をするだけの存在。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?