一人暮らし。2

突然光に包まれた、カーテンから漏れる明かりは私の体を目覚めさせた。
時計を見てみると朝の7時前だった、早すぎる、私が寝たのは夜の2時だ。
今日は病院があるため目覚ましは設定してあるが、今起きても時間を持て余すだけだ。
無理やり寝てみるも少ししたら起きる、光が私に起きろと言ってくるようだった。
寝不足は辛い、私はすぐ炎症が出る体質で睡眠時間が取れないと色んな所が痛み出す。
何度も寝ては起きてを繰り返し、やっと満足行くまで寝れた。
夢の中で「今の暮らしはどうか」と聞かれた、私は何も言わなかった。
まだ答えは見つかっていないが、一人暮らしをして少し気になった事が出てきた。

私は人付き合いに限界を感じて一人になった。
一人の空間でいつもしてるような事をしたが、頭が動かない。
野菜などはストレスを与える事により旨味が増す事がある、それに近い物を感じた。
人から来るストレスで私は行動を決めている可能性がある。
それならば限界が来る前に受け流す術を身に付ければいいのではないか?
それは喋る事でもあり、こうやって書く事でもあり、気にしすぎない事を気にする事でもある。
難しい事ではあるだろう、ただ近道はここにありそうだ。

私は行動派だがその場から動かない性分なのだろうと思った。
現状を維持するための行動は惜しまない、そういう人かもしれない。
変化を空間ではなく精神に求めている、答えではないがそんな気がする。
自分の好きな事しか出来ないのだな、とも改めて思う、これはもう仕方ない事なのかもしれない。
旅行など目的がある事なら充実感が出る、一人暮らしをする、というのはどういう事か考えた。
家族から離れたい、大体の理由がここにある。
離れた私は家に帰りたいと思った、一人になりたい理由は家族が原因ではない。
これは今一人になったからこそ出た感想だが、じゃあどうして人から離れたくなるのかを考えたい。

刺激に弱い事は確かだ、人から与えられる物は私にとって一つ一つが重く感じる。
おそらく自分に自信が無くなる状態に近い、絵やゲームをする時は大丈夫な時が殆どなので、「私」という人に自信が無くなるのだろう。
しかし今回は絵ばかり描いていても精神的に潰れてしまった。
これは「絵の話」しか出来なくなる事による「自分を表現する方法」が無くなったからだと私は思う。
ゲームばかりしても同じ現象が起こると思う、物にもよるが。
私にとって絵を描く事は「感情を出してる」ので、これ以上語る事は殆ど無い。
自己完結を繰り返して「私」を放置してしまう。
これは今後配分を調整すれば解決する事だ、では絵で関わってる人とはどう向かい合うか?

そんなこんな考えながら街の中を歩いてみてふと感じた。
今の私は私が創作で作ってる人物の一人に近しいのでは?
そう思うとこの大変さや現実を見て悩むのも面白く感じてきた、傘を忘れて雨に打たれた事も。
これで夢中になるとまた自分を見失うので程々にしないと、とは思ったが、視点を変えて見る事がすぐに出来るのは強みだと再認識する。
私は一人暮らしをして料理をしようと思っていたが、今するべきではないと判断し、すぐに食べられる物を買いに行った。
疲れたな、と思ったので久しぶりにカルピスソーダも買い、家に着いて真っ先に飲んだ。
美味い、当たり前だ、ずっと好きな飲み物はいつでも美味しく感じる。
この後4日程予定が無く、ここでどう過ごすかで自分の心境など整理する予定だ。
今日は残り半分のカルピスソーダと共に過ごそう、少しずつ飲むか一気に飲むか悩みどころだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?