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年収3万円のお笑い芸人でも1億円つくれたお金の増やし方5.0(井村俊哉)

概要

元お笑い芸人でありながら100万円を12年間で85億円に伸ばした、コスパの神こと井村俊哉さんが書いた本。

相場の神のような存在であるBNFさんやcisさんはデイトレードを軸に資産を伸ばしていったのに対して、井村さんの投資スタイルは「中長期の成長株投資」、つまり成長が見込める企業の株を買い、年単位の長い目でその成長を見守り、目論見通り大きくなった時には株価も上がって儲けが出るという方法で資産を伸ばしてきた。

そのような井村さんが資産を増やすための「コスパ」の考え方について力説されており、相場をずっと見ていられない兼業投資家にとっても非常に為になる知識を得られる一冊である。

目次


印象に残った内容

「いかに安く買うか」。そして、「いかに高く売るか」。

言い換えると、欲しいものを安く買う技術、売りたいものを高く売る技術。
究極的にはこの2つの知識さえあれば良い。

投資にゴールはない

株を始めて6年で億り人を達成。つまり運用資産が1億円を突破。
しかし特別な感情は抱かなかった。
投資にゴールはなく、株式投資はみんながうれしい最高のコスパ術である。

この世で最も好きな言葉は「コスパ」である。

コスパを意識するだけで世界が変わる。
あらゆる物事・あらゆる選択肢をコスパで判断している。
コスパが良い = 「価格が安い」割に「質が良い」という意味。

「安さ」だけにとらわれるのはNG

1円でも安いものを買いましょうという訳ではない。
「安かろう、でも、悪かろう」はNG。
株価は安くなっていても企業価値が下がっているならお買い得ゾーンからは外れている可能性もある。

ラクして結果を出すことこそ尊い

良い投資というのは、頑張ってもいないし、リスクもないのにすごく儲かる投資。
ただし、現実的には頑張っていないのにすごく儲かる神投資ができることは殆どない。
逆説的ではあるが、投資家は頑張らなくてすむ投資を目指して頑張っている。

欲しいものは我慢しない。でも世界一安く買う。

我慢はコスパにも良くない。
ルンバなど多少コストがかかってもコスパ的には良かったりするものもある。
ただし圧倒的に安く買う努力が必要。安く買おうとする努力がコスパ力を磨く。

「モノの価値を見抜く力を持たなければ、お金は増やせない」

ティッシュは値段だけでなく、枚数も見るべし。
1枚当たりのコストを算出すれば、コスパの度合いがわかる。
モノの価値を見抜き、安く手軽に置き換えれる方法を探すことが株式投資にも生きる。

Time is Money はコスパ界でも真なり

コスパを意識するとは、「コストを最小化しながら、リターンを最大化させる努力をすること」。
このうちコストで大事なのは、「お金」と、そしてそれと同じくらい大切なのが「時間」である。
どうしたら自分にとってリターンが大きい時間の使い方ができるんだろう」と意識することが大切。

一番大事なのはお得を積み重ねていくこと

「たかが1%」と軽く考えない。その「1%」を積み重ねていくことが大切。
1回の100円は捨てても、ずっと続く1%は捨てないこと。

自分で考えて自分で判断して自分で経験すること

凄腕投資家なども同じで、試行錯誤しながら自分の勝ちスタイルを探すしかない。
でも工夫や挑戦をする上で、他の人のやり方は自分のスタイルを固める学びとなる。そのためにも「好きな人(参考にしたい人)」を見つけることは大事。

成長しそうな株を長い目で見守る

投資スタイルは、「中長期の成長株投資」。
成長が見込める企業の株を買い、年単位の長い目でその成長を見守り、目論見通り大きくなった時には株価も上がって儲けが出るという方法。

「伸びる会社」の条件

① 着実に成長している
  ➡ 売上高と粗利がしっかりと伸びている
② 3年後を想像するとワクワクする
  ➡ 将来的な成長力がある、一発屋ではダメ
③ 社会の役に立っている
  ➡ 社会の役に立っていないと、批判で駆逐されてしまうかも

「いい会社だから株価が上がる」わけではない

安い値段で買う」ことが大事。
いい会社」が「めいっぱいお買い得な時」に買う。これがコスパが良いということ。

【買ってOK! お買い得株】
・リーマン・ショックのような世界的な株のバーゲンセールで安くなっている
・本当は良い会社なのに皆が気が付いていないから安い
・今はそれほどでもないから安いけど、将来的にはいい会社になれそう

【買うのはNG! 見切り株】
・バブルがはじけて株価が下がっている最中
・これまではいい会社だったけれど、その前提が崩れた
・単純にいい会社じゃない

自分だけの「推しメイ(銘柄)」を見つける

飛び切りいい感じの3~5銘柄を絞ってみる。
たくさんお気に入りがあるとひとつひとつを見るのが大変でコスパが悪くなる。
大事なのは「どこがいいと思ってこの株と付き合っているのかを忘れない」こと

1億円の道も、100円から。

コスパを高めて節約し、かつ伸びる会社を安く買うことが大事。

お金を考えることは人生を考えること。

自分の人生に何を求めているのか、何を大切にしたいのか明確にしてみる。
お金の知識が付けば、逆にお金は大した問題ではないと気づかせてくれる。

感想まとめ

井村俊哉さんの投資方法はあらゆる投資家の中でも一番参考にしており、Zeppy投資ちゃんねるの動画もよく拝見させて頂きました。

こちらの本の内容は井村さんのお金に対する根本的な考え方とその実践論のほんの一例にしか過ぎないと思いますが、その基本となる考え方がシンプルでありながら一番株式投資にとって重要な考え方であると感じました。

井村さんほどコスパを突き詰めることはできませんが、それでも「良い会社」を「安く買う」という考え方は私自身の銘柄選定の軸でもあり、これからも銘柄を選定する選球眼を相場を通して養っていけたらと思います。

井村俊哉さん X(旧Twitter)アカウント


Zeppy投資ちゃんねる(休止中)

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