【CS&日本選手権 優勝】 ファリスHERO デッキ解説
1.初めに
はい、どうも。
普段は東北で活動している遊戯王プレイヤーのREDと申します。
noteでは始めましての方も多いと思いますのでまずは簡単に自己紹介だけしておきます。
【大会及びライターとしての実績】
CS 優勝15回 準優勝10回
選考会出場1回
ガチまとめというサイトでゲストライターとしての執筆回数5回
今回のnoteでは
3/21 シゲCS 6-0-1 優勝
4/10 日本選手権 3-0 優勝
と改訂後にCSと公式イベントで結果を残した【HERO】デッキについて解説してきます。
今回は有料記事という事なので1つの目安として過去に自分のブログ・ゲストライターとして書いて評判の良かった記事も紹介しておきます。
ガチまとめ ゲストライター記事 【2020年 HERO】デッキの回し方、対策方法が分かる解説記事
【CS連続全勝優勝】Dフォース入りファリスHERO デッキ解説
3番目の有料記事では無料部分で今の【HERO】デッキがどういうデッキなのかについて書いてあるので久しぶりに【HERO】デッキを触る方は無料部分だけで大丈夫なのでまず最初にこの記事を読んで頂けたらよりこのデッキへの理解度が高まるかもしれません。
僕自身長い間【HERO】デッキを愛用していて人並み以上にはこのデッキの知識と経験値があると自負しているのでこの記事で『過去に【HERO】デッキを使っていた事があって今の【HERO】デッキにも興味はあるけどどういう動きをするのか分からない』という方や、『もっと【HERO】デッキについて詳しく知りたい』と思う方々の参考になれば幸いです。
2.リミットレギュレーションの影響
まず初めに改訂での環境の変化について話していきたいと思います。
2022/4の改訂はトップシェアのデッキパーツに対してがっつり規制をかけるというよりは《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》《金満で謙虚な壺》《勇者ギミック》といった汎用パーツを規制して間接的にデッキの安定感を落としていく方向でした。
ついでにマスターデュエルの影響なのかこのタイミングでの《王宮の勅命》禁止。
そしてこれもマスターデュエルで何故か3枚使えていた事から噂されていた《ヒーローアライブ》の緩和。
ついでに公式から【HERO】デッキを使ってくれと言わんばかりの《フュージョン・デステニー》がたった3ヶ月でまさかの釈放。
といったように【HERO】デッキ的には苦手カードだった《王宮の勅命》が禁止+召喚権を使わない初動2枚が戻ってきて完全に追い風状態です。
唯一の懸念点は【天威勇者】の《アークネメシス・プロートス》 でしたがいざ新環境が始まってみると想像していたよりもずっとシェア、入賞率共に抑え目でそこまで【HERO】デッキの立ち位置は悪くないと思えました。
3.前期の【HERO】デッキの問題
実は前期に関しては僕は許容出来ない問題点がいくつかあり【HERO】デッキを使っていませんでした。
その問題点とは
1.事故率の上昇
2.先攻盤面の弱さ
3.後攻の妨害貫通直
大まかに上げるとこの3つです。
まず前期の改訂で《フュージョン・デステニー》が禁止になった事で単純に初動が減りました。
もちろん初動だけの話なら代わりに《E・HERO エアーマン》や《E-エマージェンシーコール》を増やせば解決する話ではあります。
ただその初動を増やすという話がそのまま3の問題点に繋がりいくらそこら辺の初動を増やしたとしても1ターンに使える召喚権は1つ。
つまりは召喚権の被りの問題がそのままセットでくっ付いてきます。
《フュージョン・デステニー》が偉大だったのはただの初動だからというわけではありません。
”召喚権を使わない初動”というのもとても大きな部分でいくら代わりの初動を何枚増やしたところで手数が増えるわけではないので《V・HERO ファリス》絡みの動きに妨害を当てられるだけで簡単に動きが止まってします。
次に2の問題ですが今までは《フュージョン・デステニー》1枚から《D-HERO ディストピアガイ》+《D-HERO デストロイフェニックスガイ》での2妨害ないし《D-HERO Bloo-D》+《D-HERO デストロイフェニックスガイ》での制圧展開が可能だったり《V・HERO ヴァイオン》+HEROでフィールドに《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》《D-HERO デストロイフェニックスガイ》+手札に《ミラクル・フュージョン》+2ドロー1捨て+墓地リソースというある程度安心感のある盤面が生まれていました。
ただ《フュージョン・デステニー》が禁止になった事で【HERO】デッキだけ実質《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》も禁止という悲惨な状況になってしまい、しばらくの間【HERO】デッキの先攻展開は基本的に《D-HERO デストロイフェニックスガイ》単騎+2ドロー捨てくらいのようなあまり信頼出来ない盤面になってしまいました。
このような問題点が現状のカードプールでは解決出来ないと判断し、数ヶ月待てばHERO新規が出る事も確定していたので前期は【HERO】デッキを使用していませんでした。
4.Wake Up Your E・HEROの登場
そして時は2月
待ち望んでいたHERO新規の情報が発表されました。
そのカードがこちら
初見だと後攻の時のフィニッシャーに見えるかもしれませんが実はこのカードの強さは後攻だけではありません。
③の効果がとても重要で自分のカードで破壊しても効果が発動します。
【HERO】デッキには簡単に出せて自分のカードを破壊出来るスペシャリストが存在します。
そう、このカードです。
そしてなんとあろうことか《Wake Up Your E・HERO》は《ミラクル・フュージョン》から出す事が出来てその《ミラクル・フュージョン》は《E・HERO サンライザー》からサーチ出来ます。
それだけで話は終わりません、《E・HERO サンライザー》は《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の《融合》素材にもなります。
つまりは《E・HERO サンライザー》を融合召喚してそのまま融合素材に《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を融合召喚、その後にサーチした《ミラクル・フュージョン》を撃つ事でお手軽に《D-HERO デストロイフェニックスガイ》+《Wake Up Your E・HERO》の盤面を作る事が可能です。
では《Wake Up Your E・HERO》を破壊したとして一体何を出すのかという話になりますがそれは…
もはやお馴染み…というより今やHEROと言ったらこのモンスター、安心と信頼の《M・HERO ダーク・ロウ》です。
つまりは《D-HERO デストロイフェニックスガイ》+《Wake Up Your E・HERO》=《D-HERO デストロイフェニックスガイ》+《M・HERO ダーク・ロウ》になります。
ただそんな簡単にその盤面が出来るのかという話になると思います。
答えから単刀直入で言いますと出来ます。
展開パターンはまとめて後述しますが《ヒーローアライブ》1枚ないし《E・HERO エアーマン》+HEROないし《V・HERO ファリス》+HEROの3パターンで《M・HERO ダーク・ロウ》+《D-HERO デストロイフェニックスガイ》までの流れが成立します。
今まで《E・HERO エアーマン》スタートの場合テーマ外のカードを入れない限りは絶対に《M・HERO ダーク・ロウ》まで繋がる事がなかったのでこれは革命的な新規でした。
しかも《M・HERO ダーク・ロウ》だけはなく横に《D-HERO デストロイフェニックスガイ》まで立つと【ふわんだりぃず】以外の現環境デッキは相手はこの2枚だけで勝つ事も容易に出来ます。
また、【ふわんだりぃず】相手と知っている場合は同じ初動から《D-HERO Bloo-D》+《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の盤面を作る事も可能なので相手のデッキによって臨機応変に強い盤面を変える事も可能です。
かなり優秀な新規に加えて改訂での《ヒーローアライブ》《フュージョン・デステニー》の緩和と一気に上述していた問題点が解決し、また【HERO】デッキで勝てると思うようになりました。
5.構築基盤
実際にCSと日本選手権で使用したデッキリストはこちらです。
3/21 シゲCS 6-0-1 優勝
4/10 日本選手権 3-0 優勝
日本選手権で使用したデッキリストに関しては自分が普段通っている店舗の環境用に寄せた構築なので広く見て全勝を見ているCSの構築をベースとて解説していきたいと思います。
まず以前までの構築と1番大きな違いはデッキ枚数です。
去年までの構築はメインが46~48枚くらいで構成されていました。
ただあれは個人的には《フュージョン・デステニー》という最強初動3枚入っているかつもし引けなかった場合でも《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》からアクセス出来るという前提があったから成り立っていた物だと考えていて今の【HERO】デッキは素引きでしか《ヒーローアライブ》や《フュージョン・デステニー》のようなカードパワーが高い初動にアクセス出来ないので極力デッキ枚数を減らしてそこら辺のカードを引きにいきたと思っています。
ただこのデッキはあまり素引きしたくないカードや被ってほしくないカードも結構入っているのでデッキ枚数を減らせば減らす程デッキパワーが上がるというわけではないのでそのバランスが難しいです。
個人的には42~44枚くらいが良いと思っていてあと1枚くらいデッキを減らしたい気持ちも多少あります。
あとは《ヒーローアライブ》を3枚に増やした都合上《原始生命態ニビル》や《トークンコレクター》を採用しづらくなってしまったのと事前の情報で【天威勇者】が勝ち上がりづらいデッキという話を聞いていたので【天威勇者】だけは元々不利よりの対面という事もあり切り気味です。
その代わり他のデッキと当たった場合は落とさないように1枚で複数のデッキに入れられるカードを採用しています。
主な仮想敵は【勇者デスピア】【ふわんだりぃず】【ドライトロン】【@イグニスター】【閃刀姫】【神碑】【その他罠ビート系】です。
6.メインの採用理由
▼《V・HERO ファリス》×3枚
初動です。
最近はこのカードが1枚の構築も増えているみたいですが僕は3枚必要だと思っています。
まず第一に安定感かつ貫通力の底上げです。
単純にこのカードを減らすと初動を引ける確率が落ちるのに加えて最近HERO相手の妨害の打ち所がバレ初めてV・HEROが絡む動きまで妨害を撃たない人が増えてきています。
ただ逆にそれを逆手に取って《V・HERO ファリス》ないし《V・HERO インクリース》に妨害を撃たせてから召喚権を使って《V・HERO ヴァイオン》を通す事が出来ます。
なので上述している通りこのカードを素引きしていないと相手の1妨害で止まってしまう可能性が上がってしまいます。
あとは口述しますが《V・HERO ファリス》スタートは最近流行の《ドロール&ロックバード》に対してかなり体制を持っており《ドロール&ロックバード》の上から《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の融合召喚を成立させます。
また、《V・HERO インクリース》は永続罠扱いとして場に置かれる事からサイドでたまに見かける《魔封じの芳香》に対して強くでる事が可能です。
※《V・HERO ファリス》効果→《V・HERO インクリース》→《V・HERO ヴァイオン》→《E・HERO シャドー・ミスト》落とし→《E・HERO エアーマン》サーチ
メインギミックで永続に対して耐性があるのというのは1つの強みであり、相手の妨害の事も考慮するとこのカードは最大枚数採用した方がマッチ単位で勝ちやすくなると思っています。
▼《V・HERO インクリース》×2枚
《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》が使えた頃はこのカードを素引きしていても《D-HERO デストロイフェニックスガイ》にアクセス出来たので1枚採用でしたが今の【HERO】デッキは《V・HERO ファリス》効果が通るかどうかで展開力が段違いなので絶対1回は起動出来るよう1枚素引きを考慮して2枚採用にしています。
サイド後は《禁じられた一滴》のコストとしても優秀なのでもしデッキにリクルート先がいなくなったとしても相手へのプレッシャーかつコスト要因として絶対にダメージを受けたら場に置きましょう。
▼《V・HERO ヴァイオン》×2枚
以前は召喚権を使う動きで1番安心感がありましたが《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》が使えなくなった事でかなりカードパワーが落ちてしまいました。
今では《E・HERO エアーマン》スタートの方が強く、《V・HERO インクリース》から1回出せればいいので素引き考慮して2枚です。
▼《D-HERO ディアボリックガイ》×2枚
このカードがあってこそこのデッキが成り立ちます。
アニメでの《E・HERO ネオス》以上に色々な場所を行ったり来たりします。
▼《D-HERO ディナイアルガイ》
このカードのおかげで《D-HERO ディアボリックガイ》の効果を使える回数が1回増えてさらにこのカード自身が場に出ている事から実質リンク+2という展開力補助としてはこれ以上ないくらい強いです。
基本的には《D-HERO ディアボリックガイ》を除外からデッキに戻す為に使いますが極たまに《墓穴の指名者》で飛ばされた《D-HERO デストロイフェニックスガイ》をもう1度使う為に戻す時があります。
▼《D-HERO Bloo-D》
《Wake Up Your E・HERO》のおかげで1枚初動ないし《V・HERO ファリス》絡みの展開で簡単に《D-HERO Bloo-D》+《D-HERO デストロイフェニックスガイ》が立つようになりました。
展開パターンは後述しますが《ヒーローアライブ》+もう1枚で《M・HERO ダーク・ロウ》+《D-HERO Bloo-D》+《D-HERO デストロイフェニックスガイ》まで成立します。
この少ない枚数での最大展開を目指す時に出したり【ふわんだりぃず】相手はこのカードがないと1本目勝ちづらいのでメインに採用しています。
逆に1本目で【ふわんだりぃず】相手にこのカードを出した場合相手はメインギミックで回答がないのでイージーウィンが可能となります。
あとは相手の場に《氷剣竜ミラジェイド》がいる場合にサーチして強制的に《氷剣竜ミラジェイド》の効果を発動させたり《フュージョン・デステニー》で《E・HERO オネスティ・ネオス》とセットで融合素材にして《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を出したりもします。
このカードはサイド後も効果的に使える場面が多く、【HERO】デッキだと例え盤面を返せてもメインギミックで蓋までは出来ないのでワンキル出来ない場合の蓋としても使えます。
サイド後に相手が先攻の場合は基本的に先攻だとカードパワーが低い《禁じられた一滴》や《無限泡影》はサイドチェンジで減らされがちで入っていても《抹殺の指名者》用で1枚とかだからです。
《ライトニング・ストーム》は間違いなく先攻で入れるカードではないですし、そうなると相手は打点の上がった《D-HERO Bloo-D》を処理するカードというのが実はほとんど入っていないのです。
こっちが後攻の場合は《E・HERO サンライザー》等の戦闘する時の効果で勇者トークンも破壊している時が多くて、相手が《聖殿の水遣い》スタートの場合は以前と違って次の《聖殿の水遣い》を供給できないので返しのターンに《騎竜ドラコバック》で《D-HERO Bloo-D》が退かされる心配もありません。
あとは今期サイド採用率が高い《次元障壁》を撃たれてターンスキップを強要された場合でも《E・HERO シャドー・ミスト》や《X・HERO クロスガイ》からサーチが効くのでワンキルの代わりにこのカードで蓋をする事が可能となります。
▼《E・HERO エアーマン》×2枚
初動です。
以前までと違い《M・HERO ダーク・ロウ》に繋がる事から《V・HERO ヴァイオン》と評価が逆転しました。
このカードが2枚なのは安定感の底上げと罠ビート系相手に先攻で《E・HERO エアーマン》スタートした場合《Wake Up Your E・HERO》+《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の盤面でターンを返して相手のエンドフェイズに《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果で1枚、《Wake Up Your E・HERO》から《E・HERO エアーマン》を出してさらに追加で伏せを複数枚割る動きがとても強力なので2枚採用にしています。
あとは《ヒーローアライブ》3枚に加えて《E-エマージェンシーコール》まで入っているのでここの枚数を減らしてしまうとそこら辺の初動札が撃てなくなる可能性も考慮しています。
▼《E・HERO シャドー・ミスト》×2枚
先攻展開の返しで後続にアクセスする為に使ったりサイド後は《ドロール&ロックバード》をケアして《ヒーローアライブ》から直出しする時も結構あるので1枚素引きを考慮して2枚採用です。
▼《E・HERO リキッドマン》
基本的には融合素材としてサーチする対象であり、初動にはならない事故要素でもあるので最低限の1枚だけ。
《フュージョン・デステニー》から《M・HERO ダーク・ロウ》を出す時にも必要になるので最低1枚は採用するべきカードだと思います。
▼《E・HERO オネスティ・ネオス》
ニビルケアしながらワンキルする時に打点として使ったり《フュージョン・デステニー》から《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を出す時の融合素材として使う事が主な役割です。
手札が展開札に寄っている時は《E-エマージェンシーコール》からサーチして《融合》にチェーンで《原始生命態ニビル》を撃たれた場合でも手札《融合》から《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を出せるように使ったりする時もあります。
▼《灰流うらら》×3枚
▼《増殖するG》×3枚
▼《無限泡影》×3枚
▼《屋敷わらし》
《灰流うらら》《増殖するG》《無限泡影》は後攻意識で最大枚数採用。
《増殖するG》が2枚の構築をたまに見かけますが結局ここで《灰流うらら》や指名者を踏めなった場合返しの自分のメインギミックで撃たれるだけであり先攻でも高打点+《増殖するG》という構えはかなり強いので展開系相手に通れば1番強い事も考慮して減らす必要はないと思っています。
《屋敷わらし》は引いていると先攻で気兼ねなく《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果で自身と《Wake Up Your E・HERO》を割る事が出来るようになったり《聖殿の水遣い》《墓穴の指名者》《赫の烙印》《ドライトロンの蘇生効果》《@イグニスターの蘇生魔法》と環境的に撃てる場面も多いので採用。
ただ相手によっては完全に浮く可能性がありそういう相手に被ってしまう事を考慮して1枚だけにしています。
▼《フュージョン・デステニー》
このデッキで1番強い最強初動です。
《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を最初に出しながら展開出来るので先攻なら《原始生命態ニビル》を食らっても最低限《D-HERO デストロイフェニックスガイ》は残り、後攻なら《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果で確実に1妨害を踏む事が出来ます
他の手札や相手次第では1枚から《M・HERO ダーク・ロウ》や《D-HERO Bloo-D》も出せるので他の出張デッキとは全く別物のカードと言っても過言ではないくらい文句なしのパワーカードです。
▼《ヒーローアライブ》×3枚
元々カードパワーが高い事で有名でしたが《Wake Up Your E・HERO》のおかげでついに1枚からメインギミックのみで《M・HERO ダーク・ロウ》+妨害が成立するようになりました。
被りが弱かったり《原始生命態ニビル》や《トークンコレクター》と相性が悪かったりと《フュージョン・デステニー》に比べてしまうとやや使いにくい部分もありますがそれは《フュージョン・デステニー》があまりにも強すぎるだけで《フュージョン・デステニー》に次ぐカードパワーを誇る初動カードなので3枚です。
▼《E-エマージェンシーコール》×2枚
《E・HERO エアーマン》から《M・HERO ダーク・ロウ》+《D-HERO デストロイフェニックスガイ》という盤面を作れるようになった事から採用しました。
上述している通りこのカードをあまり引きすぎてしまうとテンポロスになってしまう恐れがあるので2枚。
このカードなしでデッキ枚数42で初動12枚だと初手に初動がくる確率が83%、44枚で初動14だと86%なのでこの構築の方が安定感はあります。
▼《マスク・チェンジ》×3枚
《E・HERO エアーマン》からも《M・HERO ダーク・ロウ》に繋がるようになった事から間接的に《マスク・チェンジ》へのアクセス率も上がっているのでこのカードは減らしてもいいのではという意見を何回か見かけました。
ただカードゲームに限らずですが毎回こっちが理想ムーブを出来るとは限りません。
特にサイド後で試合する回数の方が多い遊戯王では相手のサイドカードの事も考慮しなければいけません。
《増殖するG》を撃たれた時に止まれるようになる以外にも特に今期はサイドに《ドロール&ロックバード》がデフォルトで入っている環境であり《灰流うらら》や効果無効と違って手数でどうにか出来ないカードです。
そういう時に《マスク・チェンジ》の素引きはかなり強く、またサイド後に《マスク・チェンジ》を素引きしている場合は墓地に《D-HERO ディアボリックガイ》か《D-HERO ディナイアルガイ》の効果さえ残しておけばどこに《原始生命態ニビル》を食らっても最低限《M・HERO ダーク・ロウ》は立ちます。
《M・HERO ダーク・ロウ》が登場してからもう大分長い時が経ちましたがそれでもなお《M・HERO ダーク・ロウ》の強さは昔と変わらず健在です。
相手にどんな誘発があっても《M・HERO ダーク・ロウ》を出せるこのカードはある意味最強の手札誘発貫通札なので個人的には手札誘発環境が終わるか余程《M・HERO ダーク・ロウ》が刺さらない環境にならない限りは減らさないと思います。
あと今期は効果無効系がとても流行しているので単純に《E・HERO エアーマン》や《V・HERO インクリース》への効果無効をかわしたり《E・HERO エアーマン》+このカードで《スキルドレイン》を割ったり、他にも《神碑》相手に《神碑の翼フギン》の上から《M・HERO ブラスト》で《神碑の泉》を戻したりと環境的にも《マスク・チェンジ》を絡めた動きが強いので出来るだけ素引きしたいです。
▼《増援》
主に《E・HERO エアーマン》《V・HERO ヴァイオン》へのアクセス札として使います。
他の召喚権と使う初動と引いた時は《E・HERO リキッドマン》《D-HERO ディナイアルガイ》辺りをサーチする事が多いです。
《ミラクル・フュージョン》
サーチ先として最低限の1枚です。
2枚目を採用すると素引きした時に《E・HERO サンライザー》でもう1枚サーチ出来てアドバンテージを取りやすくなりますがそもそも勝つ時は基本的に1枚あれば十分ですし初動にならないこのカードを引く事故リスクを上げているだけなので2枚目はオーバーキル要素だと思います。
▼《金満で謙虚な壺》
使い方はシンプルでエクストラを3枚除外して《ヒーローアライブ》《フュージョン・デステニー》《灰流うらら》《指名者系》にアクセスしにいきます。
ここから先は
¥ 300
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?