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有限会社金子商事(専務:沼田卓)

会社名:有限会社金子商事
住所:北海道函館市入舟町4番16号
代表取締役:沼田正
創業年:1956年(創業者:金子慶三郎)

【会社のあゆみ】個人から有限会社へ

函館市に本社を構える有限会社金子商事は、1945年に金子慶三郎さんが金子商事の名称のもとに個人で設立し、鉄鋼製品の売買を行い、後に有限会社となりました。現在従業員はアルバイトを含め現場は4名です。沼田さんが入社する前は古い体制の部分もあったといいますが、現在は若い方も入社し、「今まで先輩たちが築きあげてくれた土台のもと、どんどん若手の力を借りて会社を活性化していきたい!」と意気込みます。また、お客様の要望にお応えして「最小でははがき大サイズにまで小さく細断することもある」と話してくれました。

【課題】業界のブランディングが必要

現在、採用の部分で課題を抱えているという沼田さん。「新しい人を雇いたくても、人が来ず、『ごみを触りたくない』と敬遠されてしまう。そのイメージをなんとか払拭したい」と話します。現在は福利厚生にも力を入れ、資格取得支援等を行っていますが、これまでも鉄リサイクル業界に魅力を感じて入社してきてくれる人は少なく、今後は業界のイメージを一新していく必要性、業界のブランディングの必要性も感じているといいます。

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【現在の取り組み】ご依頼に応じた加工

金子商事では開業当時から函館どつく様のスクラップを扱っていて、作業員として中で働いている時代もありましたが、現在はスクラップの回収を行っています。また、メインの納品先は村瀬鉄工所様で、配合材を納めています。そのほか、加工部分では鉄を細かく刻むこともありますし、メーカーさんの形に応じて作ることもあります。「一番小さい場合は、はがき大のサイズにしたことも。釜の形状や、作業員が釜に入れやすい形に合わせて加工することもあります」と話してくれました。また現在は、お客様からの依頼に応じて、工具を作ったりされることなどもあるそうです。従業員に向けては、職場環境の向上を目的とし、休憩所を整備したりなど従業員満足度を上げるための様々な取り組みもおこなっているといいます。

【今後の展望】"こだわる"ということに注力する

「スクラップは引き続き扱いますが、そこから2次製品を扱ったり、何かプラスアルファで付加価値が生み出すことが出来ないか?新しいことができないか?と模索しています。今の仕事だけに満足せず、さらにもっと何かできないかな?ということは常に考えています。また当社は、大量生産を行っている会社ではなかなかできない”一つの製品にこだわって作る”ということができますので、そこが強みです」今後もお客様の依頼に応じたオリジナルのものをどんどん作っていきたいと語る沼田さん。専門的なオリジナル工具を作成するなど、お客様に寄り添った様々なチャレンジを続けています。

【鉄リサイクル工業会に一言!】

「コロナ禍で実際に会ったり集まることが難しかったので、落ち着いたら集まる場所を設けてほしいです。同業界同士で情報共有をぜひしたいです!」
「小さな会社で微力ですが、小さいなりに頑張りますので、皆さまよろしくお願いいたします!飲みにも行きたいですが、ゴルフにも行きたいです!」

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【取材後記】鉄リサイクル工業会北海道支部支部長

鉄リサイクル工業会北海道支部の会員企業紹介第二弾は、函館で造船会社から発生の鉄スクラップをメインに扱っている金子商事の沼田専務にインタビューしました。
沼田専務のお話から、新しい事への挑戦と伝統を継承していく両方を実践しようとしている姿に感銘を受けました。普段なにかと変わる事ばかり求めてしまいがちですが、変わってはいけない大切な文化も企業にはあります。
金子商事は今まで会社を支えてきた方たちの技術力により、顧客の要望に応じてはがきサイズにまで製品を加工する技術を有しており、それを既存のビジネス以外にも応用しようと検討されております。
きっと自社の強みが明確なので、それを既存以外のビジネスに応用する事は可能だと思いました。
ここではベテラン社員の技術力と若手社員の発想力が融合する事により、良い意味で時代にあった文化が創られていると感じました。
金子商事では鉄リサイクルに加えて非鉄金属も強化中です。非鉄も金子商事の技術力によって今までにない新たな非鉄の加工方法を編み出す事が期待されます。
沼田専務の実直で真面目な性格で、更に会社は発展していくものと確信しました。
来年以降は、鉄リサイクル工業会北海道支部としてリクエストがあった飲み会やゴルフコンペも開催し、会員企業皆様での交流の場を作り更に業界を北海道から盛り上げていきたいと背中を押して頂きました。
冬の間にゴルフも練習し雪解け後には北海道支部で盛大にゴルフコンペを行いましょう!
若手会も2022年は開催しましょう!

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