大会が終わった後に急に調べることが多くなりそうな計測の話③~整った!よし計測だ!機材がない!!~


①②の過程を乗り越え(なくてもいいんですが)、さぁ計測だとなって立ちはだかる壁、機材。

マジで計測ってパーツをポンで終わらないんですよね。
(いやまるで設計屋が簡単みたいに言ってる感出てますけど大変さのベクトルが違うって話です)
測りたい物理値に対応するセンサがあって対応するロガー(集約器、A/D変換器…)があってPCも必要でそんでそんで…とにかく金がかかる。もちろん設計製作も金はかかる。

↓一般的であると思われる計測の構成イメージ図
はいそこのおじさんすぐ例外挙げてクソリプしないの

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前の記事にも書きましたが、計測は課金すればするほどデータの質が良くなります。
では具体体にどうよくなるのか?を書いていくのですが、これは別に全部の要素が無いとだめ、と言っているわけではないことを念頭に置いて読んでみてください。

この点を書く理由としては「この項目は切ってしまっても問題がないからコストが抑えられるね」と考える際の基準にしてもらえればと思っています。こういう考え方は社会人になってもめっちゃやります。社会人でもお金は無限に使えない。

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課金するとよくなる点(おもに集約器/ロガーに寄った話)

1.チャンネル数
→純粋にデータの総量が増えます。増える恩恵がわかりやすいのは温度ですかね。
温度分布作りたいのであればたくさん点数があるとより解像度が増しますよね?そんな感じ。伝われ。

↓これは温度分布の図で調べていたらふと頭をよぎったレインボーアート

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2.サンプリング数
→1秒間にデータを取得する数。計測するうえで最も大事と言っても過言ではない…?計測のサンプリングについてここで書くと3記事位書けるからみんな調べてね。
「計測 サンプリング」とかで調べると私よりも優秀な人がいっぱい説明してくれます。お願いだから一回調べてみてください。

3.耐環境性(必要があれば/学Fだと結構必要かも)
→暑さや、寒さ、汚れ、ホコリ等々の悪環境で計測が可能かどうか。
高級な計測器でもこのあたりが弱いものもあったりします。実際エンジン付近に置くとなると気になったりします。

4.精度
→その機器で測れる限界の精度はもちろんあって、どれほど正確に知りたいかで要求されるスペックは変わります。(センサーにももちろんあるよ)
精度と誤差の話は学生さんの方が良く理解していることの方が多いかもしれませんね。計測器メーカーのホームページで精度とか誤差について調べてみるとまた世界が変わります。

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頭から記事を読んでいると察する方もいるかもしれませんが、
このコストカット検討の話、あくまでロガーに寄った話なんですよね。

基本的に計測ってさっきも書いたように
[測りたい物理値]→[それを取得できるセンサ]→[それを集約できるロガー]→[最終的にデータを処理するPC]
って構成になるのがほとんどで、何か新しい計測を行う際はセンサーと必要な場合それに対応するロガーが必要になります。

つまり、ロガーを手に入れてもセンサがないと始まらないという…オオコワイ…

私が現役の時はセンサーを手に入れて「で、どうする?」みたいになってたこともありますね。どのパートとは言わないし書いたら担当の人に怒られそうですし。

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ここまでさんざん課金するおどうなるかの話をしましたけど別にお金をかけなくとも何とかなります。その代わりに時間をかけることになります。

そう自作です。学生さん大好きな自作です。センサーの自作はなかなか厳しいけどロガーなら自作可能です多分。少なくともロガー自作してる人はネットにも結構います。普通に「ロガー 自作」とかで調べると素人の仮面付けた明らかにプロのやつがうじゃうじゃ湧いてきます。

これも結構勉強にはなるのでおすすめです。

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というわけで、今回は具体的に必要な機器の話に少し触れました。

次回以降どうしようかね、ここいらでまとめてしまっても良いかなと思ましたが予想外に反響がありましてもう少し続けようかなと考えております。
内容は未定ですが、少しゲストを呼んで学生であんまりしないけど自動車メーカーではよくやっている試験とかにフォーカスしてみるのもありかなと思っております。

それでは今回はここまでとさせていただきます。

本当はホビーレビューもちょくちょく書きたい。

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