大会が終わった後に急に調べることが多くなりそうな計測の話②~そもそも何を持って「環境が整っている」のか~

昨日の記事の続きです。
今回の記事は昨日の計測環境について「整っているのかどうかの判断なんてわからないよ~」って意見が聞こえてきそうなのでそういう感じの記事です。

ところで皆さんサウナって行きますか?
私はたまに出張の時にホテルの大浴場にあれば行く程度です。
最近は結構休日はサウナ行くという人も増えてますよね。
と、サウナでよく聞く「整う」というワードがあるのでこの章の話題の冒頭に出しただけです。

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個人的に学生さんだけでなく、大手のメーカーの人にも「自分の担当部品の計測環境は整っているか」と聞いたら半分以上はNOと答えると思っております。

それもそのはず、より良いものを作ろうと思ったらとにかく計測の頻度が増える増える。必要なチャンネル数も増える増える。何なら計測器の取り合いが起きるなんてこともザラです。(だから私のいる会社はつぶれないのです)

そんな中、学生さんがどうやって整っているかの判断をするかは非常に難しいですしわからないことがわからない状態のまま卒業して社会人、なんてこともよくあるかなと思っています。

オタクなので前置きが長くなってしまいますね。

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本題です。

整っているかの判断の基準なのですが、学生さんに関してで言えば、
「何かの数値を知りたいときに、誰かに相談できる環境があるかどうか」
だと思っています。
だって知らないことの方が多いですし、調べてもわからないということが多々あるかなと思いますし。おすし。

この何かの数値ってなんでもいいんですよ。
温度、ひずみ量、圧力その他もろもろ…何なら重量とかでもいいんすよマジで。

さっきのを言い換えれば、そのあたりを知りたいなと思う→どうやればいいんだろ→こうやればいいんだを知るまでの期間が短ければ短いほど学生さんにとっての計測の環境は整っていると言えるのかなと思います。
(ここまでくると完全に個人の見解MAXですが、頷いてくれる人も多い…はず)

ではこの相談するだれかって誰じゃいってなりますが、だれでもいいんすよ。

教授、院生、OB、知り合いの専門家、このうさん臭い記事書いてるりくるーととかいうやつ、Twitterに跋扈する学Fおじさんetc...

なので、この基準で言って環境が整っていない!
と感じた学生さんは「大会後にこういう点が足りないと考えましたのでこのあたりの計測を行いたいのですがノウハウがないため、ご助力いただけないでしょうか?」的な感じでアドバイザーを誰かに頼んでみてはいかがでしょうか?

ただ、自分たちだけで時間をかけて答えを探し求めてもがき苦しむのももちろん重要です。もがき苦しむまま1年経つというのもザラかなとも思います。

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先日もTwitterのスペースでは少々お話ししたのですが、学生さんで計測分野のオタクになる人ってすごく少ないんですよね。
(院生さんがいるところだとデータの重要性を嫌というほど思い知らされるのでまだいる可能性はあるのですが、学部生のみのチームだとなおさら少なくなってしまうだろうなと勝手に考えます。)

今仕事で何かしらのものづくりに携わっている人ならわかると思うのですが、これって結構異質なんですよね。
それこそ以前の記事にも重要性については記載してるのでそこは割愛しますし、結構具体的な事例も載せています。

カンのいい人であれば気付くとは思いますが、この分野開拓するほど伸びしろがある分野ってことなんですよ。開拓されていないのがもったいないという表現もできますが。

あとこの計測ってジャンル、学生フォーミュラだと特にブラックボックス化されているように思ってます。
なんというか設計は「ほらすごいだろ!!」的な感じでみんないうんですけど、計測については結構守秘範囲になっているチームが多かったなというのが私の現役の時の印象ですがあります。

こう書いたからじゃぁ知識の共有を各チームでしろとかそういうわけではありません。だって勝負なんだから隠したっていいじゃない。

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色々と書きましたが、今回言いたいのはチームに計測オタクとかアドバイザーが在籍していますか?といった感じの内容です。
そのオタクがいないのであれば外から呼ぶなりチーム内でオタクを製造したりしてみてください。

今回の記事はあっさりですがここまで、次回はもう少し具体的な話をしたいなと。


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