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PTA活動や推薦活動にかかる電話代を楽に、公正に、PTA負担としてもらう方法

次年度役員を決める方法が「推薦委員」なるスカウト集団の活動によるものの場合、電話代がかさむことが多いようです。

PTA活動にかかる電話代の負担・申請方法あれこれ

推薦委員に限らずですが、そもそもPTA活動にかかる電話代は誰が負担しているのでしょうか?
少し調べたところ、
1、経費にできず個人的に負担しているケース
2、全額ではないものの、一部が電話代として支給されるケース
3、学校の電話を借り、学校からかけまくるケース
4、かけた番号と通話時間を全てメモし、全額請求するケース
などがあるようです。

1.経費にできず個人的に負担しているケース

PTA役員同士の通話であれば、LINEなどで繋がっていれば通話料はタダですが、推薦委員の場合、電話しか連絡ツールがないことも多々あります。やりたくもない係をやらさられて、電話代まで自己負担なんて、ふんだりけったりもいいところです。

どうあがいても「自己負担しか認めない」ようなら、定額プランを検討するのも手ですが、それにより支払いが通常より少しでも増えたら結局腹立たしいことには変わりません・・・。

自己負担が当たり前の歴史を持つPTAで、ひとりで主張すると「んまあ、がめついこと!」などといじめられかねない(Oh・・・)ので、同じ気持ちを持つ仲間を複数見つけてから、どうにか反撃ののろしを上げたいところです。

2、全額ではないものの、一部が電話代として支給されるケース

全額ではないものの、数千円を支給されるケースもあるようです。
このケースも、支給額よりもっと使ってるよ!ということが多いようで、その場合焼け石に水ですし、自己負担分があるのが腹立たしいのは変わりません。(かけ放題プランなどで支給される電話代を全額使ってないなら使ってないで、実際の通話額より多く支払っているのであれば、会費の無駄遣いです。)

3、学校の電話を借り、学校からかけまくるケース

このケースは、自己負担はないものの、いちいち学校に行くのも面倒ですし、相手に「夜や休みの日にかけ直してほしい」と言われることもあり、なかなかすべてを学校の電話からかけるのは難しいケースが多いでしょう。
そもそもPTAとは別組織のはずなのに、学校側の予算を使うというのも、本来おかしな話です。

4、かけた番号と通話時間を全てメモし、全額請求するケース

このケースは、過不足なく請求できる点においてはベストのですが、申請する側に逐一メモする手間がかかることと、メンバーによっては虚偽の申請をしうること、プランによっては支給額に大きな差が出ること、また、虚偽の申請をしないよう確認しようとすると確認する側にも手間がかかってしまいます。

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ううむ・・・、①個人が一円たりとも電話代を自己負担することなく、②過不足なく活動にかかる電話のみの実費を公平にPTAの経費にでき、③活動する個人に負担の少ない方法はないのでしょうか。
いろいろ調べてみました。

各キャリアの請求先分割サービスは・・・

・ソフトバンク、au
法人のみ利用可能とのこと。PTAで登記してない限り無理。

・ドコモ
各担当者とPTAが合意すればですが、個人でも請求先分割サービスが使えるかも。「請求書分割サービス(用途別集計サービス+請求書分割送付サービス)の申込みをすれば、正/副請求書にわけて請求を行うことが可能なようです。
ただし、各担当者にサービス申し込みの手間がかかることがデメリット。推薦委員など、一時期しか活動しないのに、いちいち申し込んだり、解除したりする負荷がかかるのは申し訳ない感じです。
https://www.nttdocomo.co.jp/biz/charge/billing_service/separate_billing/

※料金明細送付サービスまたは、Web料金明細サービスの申込みが必要なようです。

条件が合えば「ビジネスモバイルアプリ」が使えるかも

そこで筆者がたどり着いたのがNTTコミュニケーションズのサービスである「ビジネスモバイル」。

あらかじめ管理者側で登録した携帯電話・PHSの番号から、通話先番号の先頭に【0035-43】をつけてかけた通話を、管理者側の指定する請求先に分割して請求ができます。

ただし、PTAのような登記を持たない任意団体の名義では契約することができないとのことで、組織の代表者個人の名前での契約なら可能とのことですが、それだとPTAの代表者は毎年のように交代するため、ズボラな人が会長になったときに危険です。

「ビジネスモバイル」の窓口から提案された内容としては、「学校法人、もしくは学校法人の代表者のお名前で契約し、請求書送付先(口座)をPTAにすることなら可能」とのこと。

つまり、学校で契約、PTA活動に必要と認めた人の電話番号を登録すると、各人はPTA活動に使う電話の時に先頭に【0035-43】をつけてかけると、PTAに自動請求されるとのこと。

いちいち電話番号の先頭につけるの面倒~という場合は、スマートフォンであれば専用アプリをインストールすれば、アプリからの発信は【0035-43】を自動的に付与して電話できるとのこと。(Android4.1以上、iOS8.0以上)

気になる料金は・・・

■「ビジネスモバイル」料金

月額1,980円(税別)の定額にて、携帯電話・PHSからの国内通話を
1回あたり120分、月300回までご利用いただけます。

※アプリには通話回数のカウンターがついてます。

●初期費用  
・基本工事費 3,000円(税別)/ビジネスモバイル1契約

●月額料金
・契約基本料 2,000円(税別)/ビジネスモバイル1契約
・定額通話料 1,980円(税別)/登録1番号ごと
・月301回以降の国内通話料(従量)30円(税別)/分
・国際通話料(従量) 通話先により異なります。
※月途中の番号登録・削除の場合、 定額通話料1,980円(税別)は日割り
※「定額通話料 1,980円(税別)」は、登録1番号ごとに必要。
※本サービスの最低利用期間は、番号登録後30日間

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とのこと!
・複数のメンバーがPTA活動に電話をたくさん使っている
・各メンバーが月額1,980円(税別)よりかなり多く電話している
・学校側の担当者やPTA役員に「個人負担はさせない」という気持ちがあり、公平・公正な請求を前提とし、効率化に興味がある
・各年度末などに、対象の人の設定をし、対象ではなくなった人の設定を外す運用ができる

というケースであれば、オススメかもしれません。(最後の条件が一番難しいのかもしれません…)

逆に言うと、
・各メンバー、月額1980円以下しかPTA活動に使わない
・学校側やPTAがウンと言ってくれない
場合は、提案すらしないほうが無難です。

筆者の場合は、学校側が「新しいモノ、コワイ、嫌い~」、PTA側が「学校側担当者のお気持ちを煩わせてはならない~」とのことで、撃沈しました。どなたかこちらのサービスをPTA用に使われた方がいらっしゃいましたら、ぜひそのレビューをお願いいたします…涙

※ちなみに筆者のパートナーは会社で「ビジネスモバイル」を導入しており、ストレスフリーで仕事電話に使っているそうです。

*個人的には、嫌がられながら絨毯爆撃のように電話しまくるより、みんながやりたくなるPTAをすりゃいいのに、それができないなら、やめたらいいのに〜と思っています。が、なかなか簡単にはやめられないので、せめて自己負担や請求に手間がかかる方法をやめたらいいのにという気持ちでおります。

※※「ビジネスモバイル」は、公立の学校では導入ができないのでは?というご指摘もいただきました。各学校にて、提案できそうであればぜひ検討してみてください。

関連記事:PTAの経費として申請していいモノ・悪いモノーあるPTAの経費申請基準例

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タイトル画像:まぽさんによる写真ACからの写真

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