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【エッセイ】日常に潜むスタックの罠

日常に潜むスタック

コンピュータの世界にはスタックという概念がある。データをどういう構造で保持するかを決めたもので、First In,Last Out(FILO)と言って、先に入ってきたデータが最後にでるという仕組みだ。

スタックについて知りたい人は、ググれば分かりやすい記事が沢山出てくるので、そちらを参照して欲しい。今回私が指摘したいのは、スタックが日常に潜んでいると言うことだ。

例①エレベータ

まず、最初の例は、エレベータだ。

エレベータは基本的にスタックなのである。
エレベータは皆先に入った人から奥に乗っていく仕組みになっているので、1階から3階へ2人の人が乗った場合、先に乗った人の方が後に降りることになるのだ。

逆にいうと、エレベータは先に出たいなら、あとから乗るべきだ。焦って先に乗ってしまうと結局でるのが遅くなるので注意が必要だ。

また、駅などには、コンコースとホームで開くドアが異なるキュー(queue)型もたまに存在する。

例②電車

次のスタックの例は、電車である。

特に(私の中で)有名なスタック電車は御堂筋線の淀屋橋ー梅田間である。
この区間は、ターミナル駅である梅田駅とオフィス街である淀屋橋駅を結ぶため、大阪の通勤ラッシュ時にはかなりの激混み区間である。

この区間は、電車の同じ方向のドアが開くことから、エレベータ同様スタックになる。
激混みの電車の中、一番前で電車を待ったとしても、後から来た乗客に奥の方へ押し込まれ、出るのは一番最後になる。

なので、電車にはぎりぎり乗れるぐらいの位置に並ぶのがよい。
あまりに後ろに並びすぎると、満員で乗れない可能性もあるので注意が必要だ。

御堂筋線を例に挙げたがこのような区間は全国にいくつもあるだろう。

例③パンツ

スタックは家の中にも潜んでいる。
それがタンスの中にしまったパンツだ。

パンツをタンスなどにしまう際に、上に重ねて入れる方式をとっている場合、スタックが成立する。

一人暮らしで3日に一回洗濯する場合、3日間上からパンツをとっていく。そして洗濯が終わると、また一番上にパンツを重ねる。
そうすると、上の方にあるパンツしか履く機会がないのだ。例えパンツを何十枚持っていようと使うのは3枚だけになる。消耗スピードのバランスが悪くなるのだ。

スタックの罠について今後の展開

これまで日常に潜むスタックの罠について例を交えて、述べてきたが、他にもまだまだ同じような事例はありそうだ。また発見があれば、noteにまとめていきたいと思う。
そして読んでいただいた皆さんもスタックの罠にはまらないよう注意していただきたい。

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