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『フレディグリーンの2枚』


ギタリストのフレディ・グリーン。


ひたすら四分音符を刻み続けベイシーを支え続けた職人、である。



往々にしてこうした裏方タイプのミュージシャン(そして彼らの殆どはリズムセクション!)にはリーダーアルバムは少ない。




そんなグリーンの貴重な2枚のレコード。


♪ミスターリズム(1955年)

♪リズムウィリー(1975年)

後者は厳密に言えばもうひとりのギタリストH・エリスとの双頭作だが彼(フレディ)の演奏には20年という時の隔たりも全く感じさせない。



奇しくも双方のタイトルに含まれている『リズム』こそそのエッセンスなのである。



・・・rhythm is our business・・と云ったのはジミー・ランスフォードだが、演奏に対するブレの無さ→シンプルに無駄を省く事こそその真骨頂でこれはつまりそっくりそのままカウント・ベイシーの音楽にリンクする❗



具体的には、


ギターのコード(和音)を弾く際にハードロックで言うところの“パワーコード”みたく6本の弦全部をジャーンとやるのではなく(おそらく)3声〜4声をちょんちょん、と爪弾く感じに近いのではないか?



これはギターだけでなくベースやドラムハイハット、そしてこれまた音を省いたピアノと一緒に演奏するのを前提としたまさに“引き算”の発想でこれこそがあのベイシー楽団のswingする秘訣でもあるのだ。



こうしたレコードを聴く度に僕も居住まいを正すのだけど(笑)、なかなかその奥義には近づけないでいる・・・😅


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サポート本当にありがとうございます、これを無駄にせぬよう今後とも書いてゆく所存です‼️