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「幼児英語教育」は誰かの商売に過ぎないのではないか、という話

幼児からの英語教育を考える親は多い。
私の周りの子持ちの友達も、習い事の話になるとまず英会話が挙がる。

インター幼稚園へ通わせたり、英会話教室に通わせたり、はたまたディズニー英語を使ってみたり、方法は沢山あるが、どれも共通して思うことは、

めっちゃ金かかるやん。

ということ。

裕福なご家庭なら良い。湯水のように教育にお金を出せるご家庭ならそりゃいい。が、こちとら一般家庭。将来子供が習い事をしたいと言うかもしれないし、家族旅行も行きたいし、進学のことも考えるとアレもこれもはマジで、無理!

そんな心境を抱えつつ、英語教育について旦那のバイリンガルの知り合いに相談してみた。

あくまでバイリンガル的意見↓
「徹底して英語教育するなら親も常に家で英語話せないとダメ。じゃないと(一部の秀才を除いて)子供のストレスになるよ。
インター幼稚園を出た子が日本語の小学校に進学するとか1番意味ない。言語問題以前に皆んながみっちりやってきてる日本語を半分しか習得できてないからコミュニケーション能力に差がつく。中途半端な英語より、自分の気持ちを日本語で正しく表現できるようになる事の方が大事。赤ちゃんのうちはリスニングだけ慣れさせて本格的に英語をさせたければ12歳からでいい」

な、なるほど。。

たしかに、1歳半から小学校入るまでインター幼稚園に通ってて、ルー大柴のような話し方しかできない子を知っている。
その子の両親は、英語が話せない。その子もおそらく普通の同い年の子よりも英単語はよく知っていているのだが、それだけなのだろう。
個々の素質に違いはあるだろうけど、少なくともその子にその教育方法は向いてなかったのではないかと思わざるを得ない。
それを目の当たりにすると、英語教育自体の費用対効果に疑問が残る。

約4年ほど(それも言語が身につきやすいと言われる時期に)インターへ通ってなれるのが、ルー大柴なら、めちゃくちゃコスパ悪いんじゃ?と。

そもそも何故英語だけがこんなにも親たちの間で取り上げられているのか。(私の周りだけか?)
数学でもプログラミングでも国語力でも体操でもなく、何故みんな口を揃えて「英語」なのか。

そこには、やはり成果が目に見えて分かりやすい、というのがあるのかなと思う。
例えば数学の早期教育をやったとて、日常生活で数学を発揮する場面はあまりない。お釣りの計算くらいか。
が、小さい子が流暢な英語をペラペラ話していると、途端に「なんかスゴいぞ」感が出る。親の鼻も高い。

あんまり大きな声で言いたくないが、親の見栄もあるのかなと思う。



夫は若い頃、バックパッカーとしてオーストラリアに住んでいた時期があった。日本に帰ってきてからは外国人バーで働いていた。海外の友人も多い。

夫は英語が好きだし、何よりも、常に英語に対して貪欲に学ぼうとする姿勢は尊敬に値する。

私は、昔スピードラーニングを契約した事があるくらいには英語に興味があったが、「聴くだけで英語が話せる」という努力嫌いのグズにピッタリの謳い文句に惹かれたものの、普通にそんなうまい話があるわけもなく継続はしなかった。危うく石川遼まで嫌いになるところだった。

英語教育よりも、英語を日常生活に取り入れる習慣

夫は言う。

「親が英語で会話できんのに、なんで子供にだけ英語で話させようとすんねん。やらせたいなら親も一緒に勉強するべき」

……まぁ普通に考えたらそうである。
ただ中には秀才と呼ばれる頭の良い子もいるし、全ての事はケースバイケースだが。

でも私はそこまで熱を入れて英語に取り組むつもりはない。何かに力を入れるという事は、それ以外の何かを犠牲にするという事でもある。
私は息子に、幼児期だからこそ英語教育よりも学んで欲しいことが他にも沢山ある。
それは外で遊ぶ楽しさだったり、友達とのコミュニケーションだったり、スポーツだったり、文化的/芸術的感性だったり、親子の触れ合いだったり…
「幼児期に学んだほうがよいこと」は、何も英語だけではない。

※ただしこれはあくまで自論だし子育てに正解はないので、その家庭の方針や経済力に合った教育をしてあげれば良いと言うのが根底。英語を頑張るご家庭を否定してるわけではないので石投げないで下さい(メンタルゴミクズ)

が、そうは言っても小学校3年生から英語教育が義務化されるし、こんな時代だし、英語は話せないより話せた方がいい。将来の幅が広がるのは確実。英語自体を否定するつもりは毛頭ない。
それにコスパが悪いからと言って、今しかないこの時期をみすみす逃してしまうのは勿体ない気がする……。


そして考えたのが、「自然と英語が身近にある習慣をつける」こと。
決して無理をせず、苦手意識も持たせず、当たり前に英語が身近にある生活。

方法は色々あるけど、今一番「これだ!」と思うのは英語の絵本だ。

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これが今10か月の息子に読んでいる英語の絵本3冊。実はもう一冊あるが難しいので夫しか読めない。

この3冊は梅田のジュンク堂で見つけた。
「はらぺこあおむし」をメインに買ったが、息子は一切見向きもしなかった。(無慈悲)

彼のお気に入りは、あくまでおまけで買ったあとの2冊。一応全部年間トップ3らしいが、子供の好みと親の好みは必ずしも一致しないのだと知った。

しかし下のこの2冊は英語も比較的簡単で、発音など夫に教えてもらいながら、私でも読めるのが最大の利点。
今では2冊ともお気に入りで、数ある絵本の中から選んで自分から持ってくるほどに。(感激)

効果はまだ分からない。でも絵本育児自体は良いことだし、息子も楽しんでくれているので今はこれくらいで良いかなと。

あとは、子供が英語を覚える為にYouTubeなどの英語の童謡アニメーションが推されている。
我が家もテレビでYouTubeを繋いでいるので、毎日幼児向けの英語の童謡チャンネルを見せているが、私はあまり効果があるとは思えない。
(理由は長くなりそうなのでまた後日記載する。)

そして高校生くらいになったら短期でも長期でもどちらでも良いので本人が希望すれば、だが英語圏への留学も視野に入れている。これは言語習得のみでなく、価値観や将来の選択肢、生きる世界を広げて欲しいという理由から。


英語に限らず何でもそうだが、義務でやらされると嫌いになる。嫌いになると続かない。

その言語に興味を持つ、好きになる、という事が長い目で見て言語習得の一番の近道なのかなと思う。

「好き」が根底にあれば、英語はきっと何歳からでも習得できる。

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