見出し画像

WEB Re-ClaM 第52回:クラシックミステリ原書刊行状況(2022/10)

文学フリマ東京も近づいてきておりますが、先月分の原書刊行状況をご報告しておきます。今回、コメントは個別ではなく、最後にまとめて一括で入れさせてもらいます。

★A. A. Fair / The Bigger They Come (1939, American Mystery Classics)

★John Dickson Carr / The White Priory Murders (1934, British Library Crime Classics)

★Brian Flynn / The Case of Elymas the Sorcerer (1945, Dean Street Press)

★Brian Flynn / Conspiracy at Angel (1947, Dean Street Press)

★Brian Flynn / The Sharp Quillet (1947, Dean Street Press)

★Brian Flynn / Exit Sir John (1947, Dean Street Press)

★Brian Flynn / The Swinging Death (1948, Dean Street Press)

★Ed Lacy / Room to Swing (1957, Library of Congress Crime Classics)

★Mary Fitt / Death and the Pleasant Voice (1946, Moonstone Press)

★Frances Crane / The Golden Box (1942, Mysterious Press/Open Road)

★Frances Crane / The Applegreen Cat (1943, Mysterious Press/Open Road)

★Frances Crane / The Amethyst Spectacles (1944, Mysterious Press/Open Road)

今月の注目作品は、ディーン・ストリート・プレスのブライアン・フリン祭り第四弾です。昨年までの「一括10冊刊行」ほどのインパクトはないですが、今年もまとめて5冊復刊してくれました。フリンの作品は古本でもほとんど出回っておらず(移動図書館などでの流通が多いため)戦後の作品は相当にレア。ありがたい限りです。感謝しつつ、そろそろ読み始めないと(今年も言っている)。
ミステリアス・プレスの本は出ているのを見逃しがちなのですが、実は今年の五月頃からフランシス・クレインの本が出ていました。コージーミステリのプロトタイプの一つとも言われる夫婦探偵シリーズです。日本では後期の『ライラック・タイムの死』(1955)が翻訳されています。初期作はなかなか面白そうなので、ちょっと読んでみようかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?