チェスのレシピ(126) チェスでまずスコア1000点超えを目指す人のために
最終盤の緊迫した局面です。
黒はナイトとビショップの両取りをかけられています。まず、どちらかを逃げられないかと考えると思います。
ビショップがどこに逃げたとしても、
あまりにもきつい手が飛んできます。
ではナイトをどこかに逃げていい筋はないでしょうか?
ナイトをどこに逃しても、
また厳しい手が飛んできます。
つまり黒は、ナイトもビショップも逃している局面ではありませんでした。そうすると黒の次の一手は何がベストでしょうか? もう一度最初の局面に戻ります。
自分からクイーンを捨てるので第一感では思いつかないかもしれませんが、クイーンのサクリファイスが有効です。
もし取ってきたら、
黒にはナイトがあります。
これでクイーンを取り返します。
Qxg2の時に白がキングを逃してきたら、h3のルークをタダで取ります。白のキングが逃げた時には詰み(メイト)までやや手数がかかりますが、黒が圧倒的に勝勢ですので、着実に追い詰めて勝ちになります。
将棋には「両取り逃げるべからず」という格言がありますが、チェスでも当てはまることが多いです。どのみちどちらかの駒は取られてしまうので、両取りは放置して何かほかにいい手がないか考えるほうがいい場合がしばしばあります。今回の局面のように。
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