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折々のチェスのレシピ(311)序盤で指してはいけない手100選

下の局面でミスをしてしまう人は、ものすごく多いです

第1図

逆に、ここでミスをしなければ、黒はいい形にできる可能性が高くなります。多くの人はナイトを逃すことを考えます。しかし、どこに逃げても黒がよくなる逃げ先はありません(実質的に3カ所しかないのでやってみてください)。

ではどうするのか? ナイトを取らせている間に代償を求めればいいことになります。

ひとつは、

b4として同じくナイトを取りにいきます。

もうひとつは、

ナイトを取ってきたら、代わりにビショップを取りますよという手を指しておきます。

なぜこのふたつの選択肢が可能かといえば、

第1図でQc7とした時、ナイトを取られてさらにポーンまで取られても、上の局面を作ることができるからです。労せずしてフィアンケットを組んだと同じことになります。また、白は手をかけないとキャスリングができない状態になっています。

また、第1図でb4とした時には、

ここまで必然として進行します。そこで黒からは、

Qf6があり、白はビショップを逃しますが、ここで黒にはふたつの手があります。

もうひとつは、

こんな感じです。どちらを指しても形勢はほぼ互角です。

そうであれば、第1図でQc7としたほうが優勢になる可能性がやや高いということになります。



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