![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130138713/rectangle_large_type_2_d5c82719b3702455979d5253d0f752ba.jpeg?width=800)
折々のチェスのレシピ(311)序盤で指してはいけない手100選
下の局面でミスをしてしまう人は、ものすごく多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1707307738535-M0TDaH28W5.png?width=800)
逆に、ここでミスをしなければ、黒はいい形にできる可能性が高くなります。多くの人はナイトを逃すことを考えます。しかし、どこに逃げても黒がよくなる逃げ先はありません(実質的に3カ所しかないのでやってみてください)。
ではどうするのか? ナイトを取らせている間に代償を求めればいいことになります。
ひとつは、
![](https://assets.st-note.com/img/1707307972544-LtjA9fyuI7.png?width=800)
b4として同じくナイトを取りにいきます。
もうひとつは、
![](https://assets.st-note.com/img/1707308015163-SqjNc9y1CN.png?width=800)
ナイトを取ってきたら、代わりにビショップを取りますよという手を指しておきます。
なぜこのふたつの選択肢が可能かといえば、
![](https://assets.st-note.com/img/1707308074178-8hWKNNVKYw.png?width=800)
第1図でQc7とした時、ナイトを取られてさらにポーンまで取られても、上の局面を作ることができるからです。労せずしてフィアンケットを組んだと同じことになります。また、白は手をかけないとキャスリングができない状態になっています。
また、第1図でb4とした時には、
![](https://assets.st-note.com/img/1707308540680-U6HGyAsoGa.png?width=800)
ここまで必然として進行します。そこで黒からは、
![](https://assets.st-note.com/img/1707308580845-2u4teZJkDV.png?width=800)
Qf6があり、白はビショップを逃しますが、ここで黒にはふたつの手があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1707308650196-SHwBFDX7bu.png?width=800)
もうひとつは、
![](https://assets.st-note.com/img/1707308682129-HqOlvHQpIZ.png?width=800)
こんな感じです。どちらを指しても形勢はほぼ互角です。
そうであれば、第1図でQc7としたほうが優勢になる可能性がやや高いということになります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?