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折々のチェスのレシピ(409)少しだけ高度な知識をあなたに
今回ご紹介するふたつの局面には共通項があります。
まず、
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白はなにもしないと次にNd3でメイトされてしまいます。ということで、脅威になっているナイトを捌きにいくプレイヤーがいると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1721385794979-34UmbZBrOG.png?width=1200)
すると今度はキングを逃げないといけなくなります。ということで、
![](https://assets.st-note.com/img/1721385842721-MWKWhYBnhK.png?width=1200)
ビショップを動かしてクイーンの効きを通しておけば問題ありません。
別の局面が以下です。
![](https://assets.st-note.com/img/1721385898577-RZq5eMf8ze.png?width=1200)
これも何らかの受けが必要です。ただし、今回は受けの技術の話ではなく、第1図と第2図に共通しているのは何か?という話題です。どちらも十手ちょっと進んだだけの早い段階で受けなければメイトされてしまう局面だということです。
これをチェスにおける「十手前後問題」と勝手に命名しているのですが、十手ほどで自分のキングがリスクに晒される駒組みというのは多くあって、できれば避けたいこうした事態を回避するにはかなりの序盤(二手目、三手目)からきっちり手を作っていく必要があり、そこをクリアできないとさらなる高みを臨むことは難しいと思います。
どなたも既存の定跡や自分なりの定跡で序盤を指していると思います。上のような局面になってしまうのは、定跡を外れた(外された)時の応対を間違った結果であることが多いです。どんな定跡であってもそれを外れた時が最初の難所です。そこから先を事前に研究しておくことによって、さらにスコアが高い相手と対局することも可能になり、自分の棋力も上がっていくはずです。
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