見出し画像

折々のチェスのレシピ(121)

できるだけ相手の嫌がる手を指しましょうと何度か書いた記憶があります。そんなことばかりやっていると性格が歪みそうですが、勝ち負けの世界に限って言えば、意地が悪くないと勝てないと思います。

ということで、相手の嫌がる手を随所随所で指し、最後の決め手であるサクリファイスまで織り込んだ対局がありましたので、ぜひ見てください。参考になるはずです。

参考とすべきは黒のほうです。常に最善手を指しているわけではありませんが、相手が嫌がる(もしくは相手に対応を迫る)手を随所に見せており、自分が白だったら指しにくい相手だと思います。

特に終盤のメイトに至るまでの手筋は、かなり以前から読んでいたはずです。

白にも局面を好転させる機会は何度かありましたが、それを見つけるのは結構大変だと思います。

囲碁棋士の張栩氏が書いた『勝利は10%から積み上げる』という本があります。この中に、相手の嫌がる手を指す(囲碁なら打つ)ことの背景が書かれています。チェスにもきっと役立つので、ぜひご一読を。それ以外にもチェスを指す時に役立つ内容が満載です。

ちなみに、今回ご紹介した対局は、chess.comで1500点台の二人の対局です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?