![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109655669/rectangle_large_type_2_43f2c7cfb5dbc09bcf22abc6d99f399c.jpeg?width=800)
折々のチェスのレシピ(92)
将棋を指す人でインターネットやテレビの中継を見る人にはAIの評価値はお馴染みですが、終盤になると評価値が極端に振れることがあります。それはチェスでも同じで、一手間違うと形勢が逆転することはよくあります。
そこで下の局面です。
![](https://assets.st-note.com/img/1688177558077-Qv6zSZbdiU.png?width=800)
白は次にある手を指さないと評価値が極端に下がってしまいます。とはいえ、そんなに難しい手ではないと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1688177661490-aGl1sW5Src.png?width=800)
ビショップをサクリファイスして次にd8のルークを取ればオーケーです。その後、黒はBb7として詰めろをかけてくるかもしれませんが、白は一手一手で黒をメイトできます。
局面を戻します。
![](https://assets.st-note.com/img/1688177874606-AlgzUbTj2h.png?width=800)
ここから白はeファイルのポーンを、黒はbファイルのポーンを上げていくのですが、キングから遠いbファイルのポーンを上げてこられても白には響きが薄いです。一方、キングに迫ってくるeファイルの白のポーンは黒にとって脅威になります。
実際、eファイルのポーンがメイトに重要な役割を果たします。
上の局面で、黒は相手のビショップに間接的に狙われている形になっています。これを解消する手段はすぐにはないため、ビショップをぶつける(Be6)などとして脅威を緩和するべきでした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?