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折々のチェスのレシピ(70)
つい慌ててキャスリングしてしまいそうな局面ですが・・・
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この局面においてキャスリングするのも悪い手だとは言えません。しかし、「折々のチェスのレシピ」を読んでこられた人にはもっといい手が見えるはずです。
![](https://assets.st-note.com/img/1686816232429-zkXpTQe2DA.png?width=800)
サクリファイスでチェックを掛けます。黒の選択肢は三つです。どちらかのポーンで取る、逃げる、です。
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fファイルのポーンで取った場合、
![](https://assets.st-note.com/img/1686816336319-ndB63vAOqr.png?width=800)
以下、詰みです。
![](https://assets.st-note.com/img/1686816367155-9bTASXjemj.png?width=800)
dファイルのポーンで取った場合、
![](https://assets.st-note.com/img/1686816396040-GymnzhdfE4.png?width=800)
チェック&クイーン取りがかかります。いうまでもなく白の勝ちです。
では逃げた場合はどうでしょうか。その後的確に受け続ければ最も寿命が延びますが、黒が圧倒的な劣勢であることには変わりありません。
このように、それがサクリファイスであってもチェックがかかる場面では、チェックをかけることで局面が目まぐるしく変化することがあります。その変化が自分にとって好ましい方向であれば、それを優先すべきですし、今回の例では、もしb1のルークを取られたとしてもBd1で一旦受かりますし、その後にキャスリングをすることも可能です。
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