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折々のチェスのレシピ(132)
下の局面は、「チェスのレシピ」や「新・チェスのレシピ」を読んできた人には、すでに実現可能です。
![](https://assets.st-note.com/img/1692447711372-INiqmrNOaH.png?width=800)
問題は次の一手です。ここまできたらガンガン攻めたいところですが・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1692447768354-Ry5BDZwsyy.png?width=800)
チェックを掛けることは可能です。しかし、キングに逃げられて、継続手がありません。この手が悪いとは言えませんが、いい手でもありません。
では、どんな手がこの局面ではいいでしょうか。おおよそ二通りの考え方があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1692447907494-qzHkPzgpRO.png?width=800)
a8に置いておいたままではいずれ取られてしまうかもしれず、また、その位置ではほとんどなんの仕事もしていないナイトを相手のキング近くに戻す手があります。
それ以外には、
![](https://assets.st-note.com/img/1692448001401-GNeNWg8EdG.png?width=800)
eファイルのポーンを上げて、ビショップを活用を図ると同時に、キャスリングにも備えます。この手はまた、黒のナイトの進出も牽制しています。
第1図ですでに白が勝勢とはいえ、白からメイトできる筋はまだなく、黒にはクイーンをはじめ、それなりに駒が残っています。こういう時は、白も自身のキングの安全を確保する準備をしたり、取られそうな駒を守ったり、そういう手を指しておかないと、逆転はないにしてもドローに持ち込まれたりする可能性がないではありませんん。その芽を適切な段階で摘んでおくことは、とても重要です。
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