折々のチェスのレシピ(136)
今回は序盤の考え方をおさらいします。
黒のこの手があまり良くない手だということはすでにご存知のはずです。対応についてもご紹介した記憶がありますが、簡単に振り返ってみましょう。
ここはdファイルのポーンを進めてしまう一手です。初形でd1にはクイーンが存在するため、dファイルのポーンはもともと援軍があり、強いポーンだということは何度か書きました。
もし取ってきたら、
取り返せばいいだけです。他にも黒の応対は考えられますが、どれも白が有利な形になります。なぜかといえば、黒はcファイルのポーンを進めてきたわけですが、cファイルのポーンは前進してきたとしても、白にとって捌きやすい駒だからです。そのことを知っておけば、ひとまず無視しておけることになります。
この数手だけで白が有意なポイントを稼いでしまっています。ある程度指せるようになっても折に触れて序盤の指し回しは再確認するといいでしょう。何度も言っていますが、序盤はミスの宝庫だからです。
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