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折々のチェスのレシピ(249)ダニッシュ・ギャンビット

ダニッシュ・ギャンビットを採用するかどうかを決めるまでにもうひとつ検討しなければいけない展開があります。

ここで黒がb2のポーンを取ってこないことも当然あります。例えば、

e4のポーンを狙うNf6の場合があります。これに対しては、

Nc3で問題ありません。どのように問題がないのかは以下の手筋(gifアニメーション)をご覧ください。

上の手筋は、まだダニッシュ・ギャンビットを実現できていないのですが、その特色を活かしたものになっています。それについては次回以降詳しくご説明するとして、いよいよダニッシュ・ギャンビットを実現できた後の検討に移ります。

ひとつ言っておかなくてはならないのは、ダニッシュ・ギャンビットを実現できたとしても、ソフトやAIの評価値は実は黒がやや優勢だということです。それは何を意味するかと言えば、そこから先が大変だということです。こんな序盤で白がポイントを落とす定跡を採用するのか否か、それが次回以降の課題になります。


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