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チェスのレシピ(30) チェスでまずスコア1000点超えを目指す人のために
まずは次の局面をご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1663407886124-1paqYm4Z2q.png?width=1200)
まだ形勢ははっきりしませんがやや黒が有利に戦いを進めているという印象です。
自分の指した一局の反省などにチェスのソフトやサイト(www.chess.com)に備わっている解析機能を利用する人も多いかと思います。
解析機能などで最善手として提示される手のひとつがQxg2です。
![](https://assets.st-note.com/img/1663408133747-ySPdOAtuav.png?width=1200)
人間の感覚からしても真っ先に検討する手のひとつだろうと思います。
しかしながら、次の手を指された時にやや困ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1663408274494-re9AfbY5dG.png?width=1200)
クイーンが閉じ込められて逃げ場所がありません。しばらく黒はクイーンを使えないことになります。この局面にうまく対応しないとクイーンを取り切られてしまうリスクもあります。例えば、数手進んで下図のように。
![](https://assets.st-note.com/img/1663408353855-PNIe1gXpCT.png?width=1200)
ソフトやAIが示す手を指しこなすには時には相当の棋力がないと難しいことがあります。掲出図ではQxg2とした後にNg3と指されるだろうことが見えるだけに指しにくい手です。
あえてこの手を指すのであればポーンをひとつ取る実利とそれと引き換えにクイーンが閉じ込められてしまうリスクを天秤に掛けて判断しないといけないわけですが、実に判断に悩みます。おそらく実戦では指さないと思います。
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