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折々のチェスのレシピ(161)受けの極意#1

ということで、時折受けに特化した局面図をテーマにすることにしました。受けと聞くとチェックを掛けられた局面を思い浮かべるかと思いますが、もう少し広く解釈して、自分が攻め以外のなんらかの対応を迫れた時や、攻め手ではなく広い意味で受けの手を指しておいたほうがいい局面なども扱うことにします。「受けの極意」などと大仰な副題がついていますが、たぶんどれも本当は基本的なことです。

さっそく、

第1図

次の一手を検討してください。もちろん、

ルーク取りだからといって焦って引いてしまうと、Qxd2からの即詰みです。

ルークをg2に引けば少しだけ命が延びますが単に少し延びただけです。第1図を再掲します。

詰めろが掛かっているので相手を詰ますか、できないならば詰めろを解除しなければいけません。一手一手で詰ます筋はありませんので、ここでは詰めろの解除が必要です。ついでにいうとg7のルークを助ける方法もあります。

ということで、Bb4として黒のクイーンをピンします。黒は、

ナイトで合い駒をしてくるしかありません。これで詰めろが解除されました。ここで、

ルークを引けば、白は詰めろが解除されただけでなく、ルークも生還させることができます。


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