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折々のチェスのレシピ(220)
今回は前回と逆に黒のひどい序盤です。
![](https://assets.st-note.com/img/1699878636284-vEU90GPBMa.png?width=800)
ここで黒がaファイルのポーンを2マス突く理由を探し出すことができません。次も黒は、
![](https://assets.st-note.com/img/1699878828812-tnIf2FsgL6.png?width=800)
端のポーンを突きます。守りを固めたい意図はよくわかりますが、まだ黒はなにも攻めの手を作っていません。これでは白は安心して自由に駒組みを進めることができます。要は黒は相手の駒組みを手伝っているだけです。
第1図で黒は、端のポーンを突いている場合ではなく、
![](https://assets.st-note.com/img/1699879042782-iN0YAC7HGb.png?width=800)
最低限、dファイルの攻防に参加しないと形勢を損ねるだけになってしまいます。
で、この対局がどう進んだかといえば、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/121627343/picture_pc_44d077fd51f2dd996f5624cd312ed330.gif?width=800)
白はほとんどミスなく勝ち切っています。序盤の失敗がどれだけ後々の展開に影響するかを見てください。黒は一回チェックを掛けただけで、それ以外はほとんどやることなく負けてしまっています。
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