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折々のチェスのレシピ(158)

今回は憶えておいて損はない、というよりぜひ憶えておきたい手筋です。

第1図

左右どちらもフィアンケットしてくるプレイヤーが時折います。そんな時は、上のような局面になった際に、今回の手筋を発動します。一手一手見ていきます。

ここでビショップを取らないのがこの手筋の肝です。

これで駒得が確定しました。

ということは、相手がフィアンケットの構えを見せてきた場合には、まずはそちら側のナイトを繰り出しておく、というのが基本になります。

この場合には、今回ご紹介した手筋があるわけですので、Nf3が基本になりますが、次に黒からBg4とされるとさっきの手筋が無効になってしまう為、第1図とは異なりますがh3も有効です。

どちらの指し方でも実はすでに白がそれなりに優勢になっています。よって、相手の出方を見ながらの駒組みになりますが、かなり早い段階でだいぶ指しやすい形を作ることができるはずです。チャンスがあれば今回の手筋が生きてきます。

以前、両翼をフィアンケットしてくる相手に対して、別の応対をご説明してことがあります。それは、スコアが平均より少し上の人を対象としたものですが、当然それはいつでも有効なのですが、今回の手筋は早い段階でキングが露出することになる可能性が高いため、受けの技術も必要になってきます。そこで、ご紹介を今まで待っていたこと、ご了承ください。


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