折々のチェスのレシピ(60)
前回をお読みいただいた方への問題です。
クイーンズ・ギャンビットに対して黒がやってしまいがちな大悪手です。咎めてください。
「チェスのレシピ」「新・チェスのレシピ」「折々のチェスのレシピ」を読んできた人にはすぐにわかると思います。
はい、そのとおりです。
クイーンで取ってしまいます。ここで黒はクイーンを逃げるとするとc8しかありませんが、そうするとあっという間に詰んでしまう筋が発生します(ぜひ考えてみてください。ただし黒が適切に受ければもう少し延命します)。
ということで、黒はクイーンの交換に応じざるをえません。
白は当然ナイトでクイーンを取り返します。
ほとんど何もしていないに等しい黒に対して、白はほぼ十分に駒を展開し終わっています。白はクイーンがいなくても勝つことが明らかなほどの勝勢です。
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