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折々のチェスのレシピ(340)中盤戦
黒が白を追い詰めているようにも見えますが、まだ多くの駒が残っており簡単にはメイトできず、見た目ほど終盤戦の様相にはなっていません。
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また、強引にサクリファイスを仕掛けていくような局面でもありません。黒は自分の駒の安全を図りつつ、手をつなげていきたい局面です。浮き駒になっているナイトを単に逃したのでは面白くありません。そこで、
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ナイトに紐付けしながらビショップ取りに当てます。
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白のビショップは実質的にここしか逃げ場所がありません。そこでまた、
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相手が受けざるを得ない手を指します。これから先もほぼ黒が手番を握り続けることが可能です。
今回の例のように、まだ決め手がない時や取れるような駒が存在しない時には、できるだけ手番を握り続けるというのが有効です。焦って仕掛けたりすると駒組みを悪くすることになりかねず、それはつまり相手を利することに他ならないわけで、じっと根気よく相手の出方を窺う方針で指しているときっと相手が緩手を指してくるはずです。
また、相手が駒取りを掛けてきた場合に、こちらからも駒取りを掛け返すというテクニックは、局面が複雑化することにつながるため、ある程度の読みの裏付けが必要ですが、相手も同じように考えなくてはいけないわけなので、相手の時間を削りたい時にも使えます。
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