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折々のチェスのレシピ(214)

定跡は大切だけれどそれだけに頼ってもいられない等々ここしばらくそんなことを書いたりしてきましたが、ではまったく定跡を無視するとどんな展開になるのか、実戦例から見てみます。

下の対局は、序盤から白がかなり定跡を無視した独自な指し回しをしてきます。それに対して黒は、おいおいそれで勝てると思っているのか?みたいな感じで受け止めてから、一瞬のチャンスを確実にものにしています。

黒は定跡ではないもののきちんと駒組みをしながら相手の緩手を待っているという展開です。黒としては白の序盤の端ポーンを受けないでセンターを作っていってもいいのですが、まあつき合ってあげるか、それでも勝っちゃうけど、という感覚なのだと思います。

序盤早々、端のポーンを2つ突く手筋がないわけではありません。その際にはルークも同時に活用したりしないといけませんが、うまくいくことは稀です。


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